STAR TREK V: THE FINAL FRONTIER
監督:ウィリアム・シャトナー
音楽:ジェリー・ゴールドスミス
出演:ウィリアム・シャトナー、レナード・ニモイ、デフォレスト・ケリー、ジェームズ・ドゥーアン、ジョージ・タケイ、ニシェル・ニコルス、ウォルター・コーニッグ、デヴィッド・ワーナー、ローレンス・ラッキンビル、チャールズ・クーパー、ジョージ・マードック
1989年 アメリカ映画



レナード・ニモイに続いて、ウィリアム・シャトナーが監督したシリーズ第5作目。
もともとはTVシリーズのメンバーでの最終作ということで製作されたのですが、
世間の評判は芳しくなく、ラジー賞まで取ってしまったことから、
次作「スター・トレックⅥ/未知の世界」が製作されることになってしまった不遇な作品。
ストーリーは、生き別れになったスポックの腹違いの兄が、辺境の星で宇宙船の乗っ取りを計画、
地球人、クリンゴン人、ロミュラン人を人質に取って、エンタープライズ号をおびき寄せ、まんまと船の乗っ取りに成功します。
彼の目的は、「神」を求めて銀河の中央にあるグレートバリアを突破して、
その先にある未知の星に到達することだった・・・・というお話。
クルーが抱える内面の苦悩を描くなど、新しい趣向が盛り込まれた反面、
肝心の神が、TVシリーズのチョイ役中心のジョージ・マードックだったり、
神が意外にあっさり○○○たり、ちょっと惜しい内容になってしまってました。
でも、個人的にはそこまでヒドい出来だとは思ってなくて、
冒頭のカーク、マッコイ、スポックのキャンプシーンがほのぼのとしてイイ感じだったし、
ウーフラのセクシーダンスには笑ってしまいました。



音楽は、第1作目以来のジェリー・ゴールドスミスがカムバック。
オープニングには、お馴染みのTVシリーズのテーマに引き続いて、劇場版1作目のゴールドスミスが手掛けたテーマが復活。
劇場でこのオープニングを聴いた時には、思わず鳥肌が立ってしまいました。
クリンゴン人のシーンでは、1作目で使われたクリンゴンのモチーフも復活して、
「猿の惑星」で使われた民族音楽風の変な音の管楽器も追加されています。
アクション・シーンでは、お馴染みのゴールドスミス節が聴かれ、
ラジー賞受賞の本編に比べて、スコアの方はかなり満足度の高い内容になっています。
また、ウーフラのセクシーダンスのバックには、"Hiroshima"の"The Moon's A Window To Heaven"が流れます。
前作では、Yellowjacketsが使われ、今回はHiroshimaと、フュージョン・バンドの曲が2作続けて使われています。
サントラは、公開時に10曲入り42分収録のCDが発売されていますが、
その後、2010年に米La-La-Landレーベルから2枚組の完全盤が限定5000枚で発売され、
さらに2012年には米Intradaから同内容の物が再度発売されています。