THE MARSEILLE CONTRACT
監督:ロバート・パリッシュ
音楽:ロイ・バッド
出演:アンソニー・クイン、マイケル・ケイン、ジェームズ・メイソン、マルセル・ボズフィ、モーリス・ロネ、カトリーヌ・ルヴェル、アレクサンドラ・スチュワルト
1974年 イギリス/フランス映画
アンソニー・クイン、マイケル・ケイン、ジェームズ・メイソンという豪華スターに加えて、
フランスの名優を脇に配したとても贅沢なクライム・サスペンス。
この映画、日本ではビデオにもDVDにもなったことがなく、残念ながらおっさんも本編を観たことがありません。
(アメリカではブルーレイが出ているようなので、興味のある方はどうぞ。)
ストーリーは、フランスで麻薬ルート壊滅に向けた捜査を続けるアメリカの麻薬捜査官が次々と殺されます。
殺しの黒幕は財界にも通じるフランスの麻薬王だと睨んだ捜査主任は、
麻薬王を暗殺するために殺し屋を雇うことにする・・・・というお話。
殺し屋をマイケル・ケインが演じているそうですが、例によってひょうひょうとしてクールな役柄なんだろうなあ。
マイケル・ケインびいきのおっさんとしては、是非観てみたい1本です。
「特急」と邦題がついていますが、どうやら本編に「特急」はあんまり関係ないようです。
麻薬王をジェームズ・メイソンが演じているのですが、おっさんの中ではこの人はいいおじいちゃんにしか見えないので、
ちょっとした違和感を覚えるのですが、本編ではどんな悪党を演じているのでしょうか。
音楽は、ロイ・バッド。
この人、アクションスコアにイージーリスニングばりに甘美なストリングスを入れちゃうことが多く、
本作品でも哀愁を帯びたモチーフが出てきますが、比較的その傾向は抑えめで、
その分、ポリス・アクションに相応しいスリリングな劇伴が収められています。
「狙撃者」を彷彿とさせるタブラがガンガン入ったり、ワウギターが出てきたり、サスペンススコアはかなりキマッています。
ジャズファンク・アレンジのクールなアクションスコアもあり、おっさん世代には結構楽しめる内容になっています。
たまに「ワイルド・ギース」を連想させるフレーズがちょこっと飛び出すので、おっさん世代ならでは楽しみ方も可能です。
ヨーロッパを舞台にしていることから、バンドネオン?がメロを奏でるスコアも登場します。
サントラは、公開当時には発売されず、1999年になって英CastleレーベルからCDが発売されました。
蔵出し音源だったので、曲名はトラック番号がそのまま使われています。
とはいえ、古い音源にしてはそこそこの音質でステレオ収録されています。
この盤は人気があったのか、その後2019年にはダウンロード版、2020年にはLPがそれぞれ発売されています。
なお、サントラの最後には”House Mix”なる1960年代には存在しなかったであろうアレンジのスコアが収録されています。
恐らくCD化にあたって新たに録音されたものと思われます。
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