DUST DEVIL
監督:リチャード・スタンリー
音楽:サイモン・ボスウェル
出演:ロバート・バーグ、チェルシー・フィールド、ゼイクス・モカエ、マリアンネ・ゼーゲブレヒト
1992年 イギリス映画

 


かつてパンクなSF「ハードウェア」を撮り、2019年には異形のSF「カラー・アウト・オブ・スペース -遭遇-」を撮った
リチャード・スタンリー監督の猟奇殺人ホラー。
ストーリーは、アフリカのナミビアを舞台に、人間の姿をして猟奇的な殺人を繰り返し、
犠牲者の魂を集める砂漠の悪魔が、結婚生活に失望して家出した若い奥さんを餌食にしようと近づいてきて・・・・というお話。
翌年に「ロボコップ」を演じることになるロバート・バークが、砂漠の悪魔”ダスト・デビル”をクールかつ不気味に好演しています。
公開当時、R18の指定を受けてたような気がするのですが、ビデオを観る限りグロいシーンもそこそこだし、

そこまで必要なのかなあと思った記憶があります。

上映時間が90分に満たないのですが、もともとは105分ぐらいあったものが製作側にカットされたという噂もあります。

アフリカのナミビアで実際にロケしていて、荒涼とした砂漠や大峡谷の風景など
全編に渡って埃っぽい乾いた黄色い映像がとても印象的なのですが、
残念ながら国内ではDVDにはなっていないようです。
「バグダッド・カフェ」のマリアンネ・ゼーゲブレヒトが出ているようですが、
学生の頃に鑑賞した時には気づきませんでした。


音楽は、「ハードウェア」でもスタンリー監督と組んだサイモン・ボスウェル。
オープニングシーンのナレーションのバックで、グレゴリオ聖歌のような荘厳な男性コーラスが流れ、
なおかつ鐘の音が鳴り、ロバート・バークの恰好や砂漠の風景も相まって、
マカロニ・ウエスタンを彷彿とさせちゃって、おっさんは大盛り上がりした覚えがあります。
メインとなるメロは哀愁を帯びた旋律のマイナー調のものが使われています。
劇伴も、このメロを生かしたスコアが並び、オカリナのような楽器がリードを取るスコアもあります。
サントラは、公開当時に米Vareseレーベルから全17曲37分収録のCDが発売されていますが、
現在では廃盤のようです。
その後、海外で限定版のDVDが発売された際に、
(ミックスが違う?)12曲入りのサントラCDがついていたようですが、
詳細は不明です。

 


これかなあ

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