SNEAKERS
監督:フィル・アルデン・ロビンソン
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:ロバート・レッドフォード、シドニー・ポワチエ、ダン・エイクロイド、リヴァー・フェニックス、デヴィッド・ストラザーン、メアリー・マクドネル、ベン・キングズレー、ジェームズ・アール・ジョーンズ、ゲイリー・ハーシュバーガー
1992年 アメリカ映画
    

「フィールド・オブ・ドリームス」のフィル・アルデン・ロビンソン監督が手掛けたクライム・サスペンス。
ロバート・レッドフォードを始めとする豪華なキャストが目を引きます。
ストーリーは、ハッキングによって企業のセキュリティの脆弱性を指摘するプロのホワイトハッカー集団が、
国家安全保障局からの依頼で、天才科学者が開発した高性能暗号解読器を盗み出しますが、
その裏には何者かが仕組んだ罠と陰謀が隠されていた・・・・というお話。
派手に盛り上がるようなアクションシーンはありませんが、
知力を駆使した地味だけどスリリングが戦いが展開するので、観ていて飽きさせない。
適度にユーモアも散りばめながら、ラストの終わり方もニヤリとさせられる。
70年代B級アクションで鍛えたおっさんには十分満足感のある作品です。
これだけ豪華なキャストを揃えると、全員に見せ場を作って、なおかつまとめるというのは大変だと思いますが、
本作品は、そこそこ上手い具合にまとめていたように思います。



音楽は、ジェームズ・ホーナー。
しばらくこのスコアを聴いたことが無かったので、
最近ではおっさんの頭の中ではこの映画のスコア担当はジョン・ウィリアムズであると勝手に思い込んでました。
聴いてみれは、ジョン・ウィリアムズでないことはすぐ分かるのですが、
いつの間にかジョン・ウィリアムズにすり替わっていました 笑。
ブランフォード・マルサリスのソプラノ・サックスが全面にフィーチャーされたオケスコアで、
そのためドラマ部分のスコアはメロウで優しい印象のスコアになっています。
アクション部分のスコアは、歯切れ良い曲調のものになっていて、
ド派手に鳴らしまくるようなタイプのものはありませんが、
適度に抑制の効いたスリリングかつクールなスコアとなっています。
例のホーナー印の使い回しパターンはここでは比較的抑えられています。
(まあ、ブランフォード・マルサリスの吹くフレーズの一部や、
盛り上がるシーンのスコアになるとその片鱗が思わず顔を出しちゃいますが・・・笑)
サントラは、公開当時にCDが発売されており、現在でも中古盤が比較的安価で入手可能になっています。
ダウンロード版は残念ながらリリースされていないようです。