WINTER PEOPLE
監督:テッド・コッチェフ
音楽:ジョン・スコット
出演:ケリー・マクギリス、カート・ラッセル、ロイド・ブリッジス、ミッチェル・ライアン、ジェフリー・ミーク、アメリア・バネット
1987年 アメリカ映画


うちのブログには珍しく1930年代を舞台にしたメロドラマをご紹介。
極寒のノースカロライナを舞台にした、反目し合う二つの大家族と、そこへ移住してきた親子の物語。
ストーリーは、妻を亡くした時計職人が娘を連れてノースカロライナを移動中、
荒くれ者の一家に襲われ、家財も車も奪われてしまいます。
極寒の中、途方に暮れる親子の前に、荒くれ一家と敵対する別の一家の娘が通りがかり、
親子はこの娘の家に身を寄せることになります。
この娘には赤ちゃんがいるのですが、誰が父親なのか分かりません。
時計職人は、この娘と一緒に暮らす中で次第に恋心を抱くようになる・・・・というお話。
う~ん、あんまり得意じゃないなあ、こういう映画(^-^;。
前半がちょっとかったるい感じの作品で、全体を通してもあまりストーリーに目立った起伏はありませんが、話の筋は分かりやすく、

結末も容易に想像がついてしまうので、

案外サクッと観れてしまします。

監督は、「ランボー」のテッド・コッチェフ。
カート・ラッセルよりもケリー・マクギリスの方が主役といった趣の作品です。





音楽は、ジョン・スコット。

本作品に提供されたサウンドトラックは、
Bobby Bruce、George Doering,、Tim May、Mike Lang,、Ian Underwood、Neil Stubenhaus、Bob Zimitti といったミュージシャンの演奏によるライトなスコアと、
Graunke Symphony Orchestraによるオケスコアが織り交ぜられた構成になっています。
そのため、地味な雰囲気のメロドラマの割にスコアが聴きやすい(失礼)。
メイン・タイトルは、上記メンバーによる軽やかでケルティックな香りもするスコアで
聴いてて気持ちいい。
このメンバーによる劇伴も、この傾向のスコアが多く、
Bobby Bruceによるバイオリンなどがフィーチャーされています。
さらに、この作品にはジェニファー・ウォーンズが歌う主題歌までついています。

この主題歌を書いたのは、ゲス・フーのジミー・ウェッブ(「二人だけの微笑」の主題歌を歌った人)だったように記憶しています。

こんな豪華なサウンドトラックなのですが、公開時にはオフィシャルなサントラは発売されず、
ジョン・スコットが自身のプライベート・レーベルからCDを発売しました。
このCDには、リジェクトされた「死にゆく者への祈り」のサントラがカップリングされていました。
こちらの方もなかなかの佳曲ぞろいで、何故リジェクトされたのか不思議になります。