スター・トレック　ピカード

STAR TREK : PICARD
監督：ハネル・Ｍ・カルペッパー、ジョナサン・フレイクス、マヤ・ヴルヴィロ、ダグ・アーニオコスキー、
アキヴァ・ゴールズマン
音楽：ジェフ・ルッソ
出演：パトリック・スチュワート、アリソン・ピル、イサ・ブリオネス、エヴァン・エヴァゴラ、ミシェル・ハード、サンティアゴ・カブレラ、ハリー・トレッダウェイ
２０２０年　アメリカ映画

退役したピカード提督のその後を描くテレビシリーズ。
シーズン１が、現在、Amazonプライムで配信中です。
退役後のピカード提督にスポットを当てたドラマですが、
１話目にブドウ畑に囲まれた田舎の家で暮らすピカードが出てくるもんだから
てっきりキャラクター設定を借りたスピンオフドラマかと思ってたら・・・・
ネタバレにつながるといけないので詳しくは触れませんが、
これは新スター・トレックの正統派続編です。
ストーリーは、ピカード提督が過去のロミュラン人救出活動に絡む宇宙艦隊内での対立から
提督を辞任し、隠居生活を続けていたところ、
殉職したデータ少佐の神経系を受け継ぐ少女型の人工生命に出会います。
しかし、その人工生命はピカードの目の前でロミュランの秘密組織に殺されてしまいます。
殺された人工生命は双子であり、もう一人も命を狙われていることを知ったピカードは、
もう１人の人工生命を保護すべく行動を開始する・・・・というお話。
全１０話ですが、ラストの１０話目では
新スター・トレックのファンなら鳥肌ものの展開が用意されています。
これは、面白い。シーズン２が今から楽しみです。

音楽は、「スター・トレック　ディスカバリー」も手掛けたジェフ・ルッソ。
おっさん世代には大変嬉しいフルオケの正統派スコアです。
メイン・タイトルは、派手さはなく、どちらかといえば
ジェームズ・ホーナーの「スター・トレック３」のようなリリカルなストリングスチューンです。
しっかりしたメロなので、劇伴にもモチーフとして何度も顔を出し、
テーマをアレンジしたピアノ曲なども出てるので、テーマはすぐに頭に残ります。
テーマが終わる間際に、さりげなくゴールドスミスのあのテーマが登場します。
ゴールドスミスのテーマと宇宙大作戦のテーマ（笑）は、劇伴の中でも所々で登場します。
アクションシーンでは、結構鳴らすので、迫力のある演奏を聴くことができますが、
メイン・タイトルだけでなくエンド・タイトルもリリカルな感じなので、
勇壮な「燃え」系テーマを期待すると裏切られます。
しかし、最終話のエンディングでは、それまでのエピソードでは演奏されなかった、
「燃え度」の高い全く新しいテーマが流れます。
ゴールドスミスのテーマの面影を残しつつ、１０話のみで演奏されるエンド・タイトルは聴きものです。
サントラは、現在シーズン１のものが発売されていて、
ダウンロード版のみですが全５５曲２時間３７分も入っています。