ANGST
監督:ジェラルド・カーグル
音楽:クラウス・シュルツ
出演:アーウィン・レダー、シルヴィア・ラーベンライター、エディット・ロゼット、ルドルフ・ゲッツ
1983年 オーストリア映画


今回は、本国をはじめ各国で上映禁止になり、40年近くも埋もれていたオーストリアのシリアル・キラー・ムービーをご紹介。
ストーリーは、刑務所を出所したばかりの殺人鬼が、再び殺戮を繰り返す様子を描いているそうですが、
全編陰鬱な雰囲気に包まれた異常な映画なのだそうです。
日本ではビデオが出てたらしいのですが、その時のタイトルが
「鮮血と絶叫のメロディ/引き裂かれた夜」というんだそうです。
記憶に無いなあ。
今回、37年もの時を経て、遂に7月3日から本邦でも劇場公開されることになったようです。
チラシのキャッチコピーは「本物の《異常》が今、放たれる。後悔してももう遅い。」だそうです。
ちょうど、「悪魔のいけにえ」のような「観てはいけないものを観てしまった」的な嫌悪感を伴う作品なのでしょうか、興味深々です。
監督のジェラルド・カーグルは、この作品が唯一の劇場用作品ということです。
そのあたりも、この作品をよりカルトなものにしているのでしょう。
イギリスやドイツでは、ビデオの発売も禁止されたようですね。


音楽は、タンジェリン・ドリームにも在籍していたことのあるクラウス・シュルツ。
ジャーマン・プログレッシブ界の重鎮ともいえるアーティストで、
数々のシンセアルバムを出しています。
本作品は、発売当時、おっさんの中ではサントラという感覚が無く、
彼のオリジナル・アルバムの一つという感覚で聴いてました。
全5曲という大作志向のアルバムですが、本編を象徴するような無機質で不穏なトラックは後半の2曲だけで、
その他の曲は80年代のタンジェリン・ドリームを彷彿とさせるトラックもあり、
今聴くと結構ポップでアルバム単独です十分聴ける内容となっています。
もろにタンジェリン・ドリームを思わせる曲もあるし、
クラウス・シュルツの入門編としても聴きやすいアルバムです。
とはいえ、9分間、延々と同じリズムパターンの繰り返しだけで出来ている味も素っ気もない曲もあってビックリします。
この映画、シュルツのサウンドトラックを元に映像を編集したそうで、
通常の映画とは真逆のプロセスで製作されていることになります。
同じリフが延々と繰り返されるシンセのトリップ感も、なかなかのものです。

 

 

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