・・・・本日2回目、過去記事をいじります。


監督:トニーノ・ヴァレリ 
音楽:リズ・オルトラーニ
出演: ジュリアーノ・ジェンマ、リー・ヴァン・クリーフ、アンドレア・ボシック、ワルター・リラ、イヴォンヌ・サンソン 
1967年 イタリア/ドイツ映画

 
文無しの貧しい若者が凄腕ガンマンに腕を見込まれ、その元でメキメキとガンマンとしての腕を上げていくが、
師匠の情無用なやり方についていけなくなった若者は遂に師匠と対決することに・・・というストーリー。
ジェンマとリー・ヴァン・クリーフというマカロニ2大スターの共演となる後期マカロニの傑作。
リー・ヴァン・クリーフが劇中、ジェンマに教える「ガンマン10か条」がイカシてます。
クライマックスで、師匠から教わったガンマン心得10か条に従って敵を倒していくくだりはグッと来ます。
でも、アメリカ公開版は約90分のカット版なので、この10か条のエピソードが何カ所がカットされています。
見るなら115分のイタリア語版をオススメします。
ちなみにその10か条は次のとおり
1 他人にものを頼むな
2 決して他人を信用するな
3 銃と標的の間に立つな
4 拳も弾と同じだ 数え間違えば殺される
5 傷を負わせたら殺せ 見逃せば自分が殺される
6 危険な時ほどよく狙え
7 縄を解く前には武器を取り上げろ
8 相手には必要な弾しか渡すな
9 挑戦を受けなければ全てを失う時がある
10 殺しは覚えたらやめられない
 
 


音楽は、「世界残酷物語」等の美メロで知られるリズ・オルトラーニ。
マカロニ作品はそう多くない人だと記憶していますが、本作のテーマ曲はその中でもピカイチの出来です。
いきなりエレキのテケテケが高いとこから下へ向かって始まったかと思いきや、派手なブラスがジャーンと入ってきて、その後はメキシカンなラッパが怒濤のごとく鳴り響く壮快なマカロニ・チューンです。
マカロニ・ウェスタンとポリス・アクションのスコアを足して2で割ったようなサウンドです。
ラッパの音がここまで情熱的なマカロニは他に類を見ないでしょう。
ラッパの雰囲気が、懐かしの刑事ドラマ「大都会パート3」のテーマにちょっと雰囲気が似てるような気が・・・。
劇伴はそこまでインパクトのある曲は無いですが、基本的にテーマのヴァリエーションという形で、何度もあのラッパが顔を出します。
マカロニというと、モリコーネ作品に代表されるドスの効いたエレキギターや口笛が定番ですが、
そういう意味ではラッパがメインの本作は異色の存在であると言えるのかも。



・・・・・と、ここまでが過去記事。
その後、2006年に伊GDMレーベルから約60分収録の長尺盤、

2016年に伊Penta Musicレーベルからさらにその上をいく78分収録の長尺盤それぞれCDが発売されました。
従来のモノラルLP音源を収録した上に、なんとステレオ音源のフィルムスコアが完全収録されています。
今まで気にもしなかったのですが、伊RCAから出てたイタリア盤のCDはモノラルだったんですね。
今回のステレオ音源で、ブラスのキレがさらに増強された感じになっています。
これはスゴい。
古い音源なので若干ノイズはありますが、そんなに気にならない程度です。
しかし、このスコア、パワフルになったなあ。
しまいには、ラオールが歌う幻の主題歌デモバージョンなんてのまで入っています。
限定500枚というのがネックですが、これはかなり楽しめるアルバムです。


 

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これは、GDM盤で27曲しか入っていないようです。

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これも、27曲入り

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