THE WAY OF THE GUN
監督:クリストファー・マッカリー
音楽:ジョー・クレイマー
出演:ライアン・フィリップ、ベニチオ・デル・トロ、ジェームズ・カーン、ジュリエット・ルイス、 テイ・ディグス、ニッキー・カット、スコット・ウィルソン、ディラン・カスマン、クリスティン・レーマン、ジェフリー・ルイス
2000年 アメリカ映画
今では「ミッション・インポッシブル」シリーズの監督として知られるクリストファー・マッカリー監督の初監督作品。
ツッコミどころが多くて世間での評価はあまり芳しくないようですが、
B級アクション・ムービー好きのおっさんとしては十分楽しめた一作。
なにより、若い頃のベニチオ・デル・トロとジェームズ・カーンおじさんの存在感が素晴らしい。
ストーリーは、チンピラ2人組が大富豪の代理母をお腹の子供ごと誘拐して身代金をせしめることを思いつき、計画を実行させますが、実は大富豪は裏社会と結びついており、殺し屋に命を狙われることになる・・・というお話。
老練な殺し屋を演じたジェームズ・カーンの余裕の演技には脱帽。
彼がまだ若い頃に出演した70年代のアクション映画の数々を思い出しました。
ガン・アクションはかなり力が入っていて、大型のライフルで壁ごと撃ち抜く銃撃戦等
そっちの方面での見所は多い作品です。
なお、ジェフリー・ルイスとジュリエット・ルイスが親子で出演しています。
音楽は、この監督とのコンビの多いジョー・クレイマー。
正攻法でオールドな作曲スタイルがおっさん好み。
20年近く前の作品なので、今風のジャジャジャジャ臭も皆無。
明快なメロを持ったモチーフはありませんが、
印象的なリフでモチーフを構成していて、躍動感があります。
マリアッチ風な雰囲気のスコアや、
ハワード・ショアを思わせる重厚な響きを聴かせるストリングスなども出てきて、
おっさんはかなり好印象。
ただ、劇伴は中盤で静かなトーンのスコアが続くことから、
音だけ聴いているとちょっと退屈するかも知れないので、
本編をご覧になってから観賞されることをオススメします。
サントラは、CDとダウンロードの両方が出ていますが、アルバムのラストに
ジョー・クレイマーの演奏によるヘンテコな風合いのオルタナ系ロックが収録されています。
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