VALERIAN AND THE CITY OF A THOUSAND PLANETS
監督:リュック・ベッソン    
音楽:アレクサンドル・デスプラ    
出演:デイン・デハーン、カーラ・デルヴィーニュ、クライヴ・オーウェン、リアーナ、イーサン・ホーク、ハービー・ハンコック、クリス・ウー、サム・スプルエル、ルトガー・ハウアー
2017年 フランス映画

ピエール・クリスタンとジャン=クロード・メジエールのコミック
『ヴァレリアンとローレリーヌ』シリーズをリュック・ベッソンが映画化したSF大作。
原作はスター・ウォーズにも影響を与えたということですが、
もともとコミックを読む習慣が無いので原作は読んだことがありません。
ベッソンのSFというと「フィフス・エレメント」をまず連想するのですが、
本作品もハリウッドのSFとはちょっと趣の違ったビジュアルを楽しむことができます。
ストーリーは、宇宙連邦の敏腕捜査官ヴァレリアン少佐が相棒のローレリーヌ軍曹とともに、
日夜銀河の平和を守るため多忙な日々を送っていたところ、
千の惑星の首都とも言える巨大宇宙ステーションの中に突如汚染地区が発生します。
その範囲は急速に拡大しており、放置しておくと宇宙ステーション全体が汚染されるとのこと。
銀河中の人種が暮らす宇宙ステーションの危機に、ヴァレリアンはローレリーヌとともに捜査に乗り出しますが、
その背後には巨大な陰謀が隠されていた・・・というお話。
興業的には失敗して、ヨーロッパコープのCEOが交代したりしたそうですが、
作品自体は決して悪くなく、おっさんはとても面白く観させてもらいました。
ま、パチモン好きのおっさんの言うことですから、あてにはなりませんが・・・笑笑。
続編の製作は無理かなあ。
しかし、国防長官役のハービー・ハンコックは最後まで本人だと気づかなかったなあ。

音楽は、アレクサンドル・デスプラ。
スペオペのスコアに相応しいフルオケ中心のスケール感のある迫力の演奏に大満足の1本。
アクションシーンではシーケンスパターンやシンセが入り、ハイブリッド感が出ますが、
全体的にはあくまでオケがメインです。
ただ、スター・ウォーズのような強烈にキャッチーなモチーフが無いのがちょっと残念。
モチーフはあるにはあるのですが、ちょっと弱いかなあ。
ヴァレリアンのテーマ的な「燃え」系のスコアがあればもっと良かったかも知れません。
(といっても、そんなの最近は流行らないか 笑)
サントラは2枚組で1枚目がスコア、2枚目が歌モノで、
オープニングで流れたDavid Bowieの"Space Oddity"や
Bob Marley、Alexiane、Julien Reyの曲を始め、
ヒロインのローリレーヌ軍曹を演じたカーラ・デルヴィーニュの歌まで入っています。
こうしてスコアと歌モノを2枚組に分けて収録して、
お値段もそこそこ抑えてもらえる盤は
おっさんとしては非常にありがたいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

The New Standard The New Standard
595円
Amazon