Errementari: The Blacksmith and the Devil
監督:パウル・ウルキホ・アリホ
音楽:パスカル・ゲーニュ
主演:カンディド・ウランガ、ウマ・ブラカグリア、エネコ・サガルドイ、ラモン・アジーレ、ホセ・ラモン・アルゴイティ
2018年 スペイン映画

Netflixで配信中のスペイン映画
サントラのジャケがオールドスタイルでちょっと気になっていたので、
予備知識なしで観たのですが、これが意外な掘り出し物でした。
「罪人の元に悪魔がやってきて、魂を渡す代わりに願いを叶える」という
バスク地方の言い伝えがベースになっているダーク・ファンタジー。
ストーリーは、19世紀のスペイン・バスク地方を舞台に、
住民から危険人物と恐れられている村はずれの鍛冶屋の所在をたずねて政府の役人がやってきます。
役人が言うには、鍛冶屋が住む鍛冶場には「黄金」が隠されているという。
欲に目のくらんだ村人たちは「黄金探し」に協力すると申し出ます。
一方、幼い頃に親を亡くしたいじめられっ子の少女が、
大事にしていた人形を悪童たちに鍛冶場の中に放り込まれてしまいます。
少女は1人で危険な鍛冶場の中に入っていく・・・・というお話。
ダークな全体の雰囲気も良いし、出てくる悪魔の造形もいい、さらに後半からの展開もなかなか。


音楽は、スペインのパスカル・ゲーニュ。
スペイン映画のスコアがほとんどなので、本邦劇場未公開の作品が多い人です。
ひと昔前のオケスコアという感じのストリングス中心のゴシック調スコアですが、
ダニー・エルフマンを大人しくしたようなダーク・ファンタジーにピッタリの雰囲気を持っています。
鉄鍋を叩いたような金属音が鍛冶屋のハンマーをイメージさせます。
リコーダーで牧歌的な雰囲気を上手く醸し出していたり、
オルゴールで不穏なモチーフを表現していたり、
コーラスで宗教色を出したり、なかなか聴き応えのあるスコアです。
ダークなストリングスの使い方に、ハワード・ショアを思わせる瞬間もあります。
サントラは、雰囲気満点のジャケをあしらったCDとダウンロードの2種類があります。

 

 

 

 




 

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