スカイライン-奪還-

BEYOND SKYLINE
監督：リアム・オドネル
音楽：ネイサン・ホワイトヘッド
出演：フランク・グリロ、ボヤナ・ノヴァコヴィッチ、ジョニー・ウェストン、カラン・マルヴェイ、   アントニオ・ファーガス、イコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアン
２０１７年　イギリス／中国／カナダ／インドネシア／シンガポール／アメリカ映画

驚愕のVFXとそれを凌駕する唖然とするオチで知られる「スカイライン-征服-」のまさかの続編。
全然期待してなかったのですが、エイリアンものに「ザ・レイド」のイコ・ウワイスとヤヤン・ルヒアンが加わり、本編後半はSF格闘技アクション＋パシフィック・リムみたいな感じになる超絶SFアクションに仕上がっていました。
前作が相当な出来栄えの珍作だったので、まさかここまで化けるとは思ってもみませんでした。
前作で脚本を手掛けたリアム・オドネルが監督しているので、前作とのつながりもバッチリ。
ストーリーは、巨大な飛行物体でやってきたエイリアンにアメリカはあっという間に征服されてしまい、
ロサンゼルス警察の刑事とその息子も他の市民と共に飛行物体の中に吸い込まれてしまいます。
刑事はエイリアンの一匹に何故か助けられ、飛行物体の破壊に成功しますが、
飛行物体は内戦状態のラオスに墜落してしまいます。
墜落したラオスでは反政府組織と独裁政権との激しい戦いが続いていて、
刑事は反政府組織に合流し、エイリアンへの反撃の機会を狙う・・・・というお話。
豪華版B級SFというテイストなので、ツッコミどころやご都合主義は満載ですが、
そこのところ目をつむれば、スカッと楽しめるSFアクションに仕上がっています。
ラストの作りも今回は素晴らしい。

音楽は、「パージ」シリーズのネイサン・ホワイトヘッド。
今風のRC系統のダークなハイブリッドスコアですが、
フレーズに比較的メロっぽさがあるので、
アクションを盛り上げるには十分効果的なスコアです。
ラオスでのシーンには、シーケンスパターンをバックにアタックの強い打楽器が活躍するので、
さらにアクションスコアは熱を帯びてきます。
このあたりはなかなかの聴きものです。
スコアの他に、本編オープニングに流れたイランのRam Khatabakuhshによるハード・エッジなギターロックが収録されています。
この曲、本編ではインストでしたが、サントラでは歌が入っています。
Feat. Liam O'donellとなっていますが、もしかして監督が歌ってるんでしょうか　笑。
サントラは、残念ながら今のところダウンロード版しか無いようです。
全２７曲収録ですが、１曲ずつの収録時間が短いので全体で６０分のスコアとなっています。
盛り上がるエンド・タイトルも収録してほしかったなあ。