THE CONCORDE-AIRPORT '79
監督:デヴィッド・ローウェル・リッチ    
音楽:ラロ・シフリン    
出演:アラン・ドロン、スーザン・ブレイクリー、ロバート・ワグナー、シルヴィア・クリステル、ジョージ・ケネディ、エディ・アルバート、ビビ・アンデショーン、デヴィッド・ワーナー、アンドレア・マルコヴィッチ、シビル・ダニング    
1979年 アメリカ映画




平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・

(コンコルドつながり)



エアポート(大空港)シリーズも、ここまで来るとかなり質が低下してきた4作目。
特撮はショボいし、荒唐無稽なシーンも多く、酷評されている1本ですが、
テレビムービーに毛が生えたものだと思えば十分楽しめる内容です。
ちなみに、B級大好きなおっさんにとっては、十分許容範囲内の作品です。
さらに、もう現役を退き観ることができなくなったフランスのコンコルド旅客機の雄姿を堪能できるという点では、

航空ファンにとっても美味しい映画なのではないでしょうか。
ストーリーは、新型攻撃ミサイルの開発会社による不正輸出を知った女性キャスターが、
国外でその事実を公表しようと、最新鋭ジェット旅客機コンコルドに搭乗します。
彼女の行動を知った開発会社の実業家は、コンコルドもろとも彼女を抹殺しようと、コンコルドに向けて新型ミサイルを発射します。
フランスのベテランパイロットの操縦テクニックにより、何とかミサイルは回避しますが・・・みたいなとんでもないお話。
前作はアルバート・ホイットロックが特撮を担当していたのですが、本作品では彼のクレジットは見当たりません。
特撮もケチったせいで、あのような仕上がりになったのでしょう。
アメリカではテレビ放映時に、19分の追加シーンがあったそうで、
ホセ・ファーラーやJ・D・キャノンが出ているそうです。
シリーズを通じてジョー・パトローニ役で頑張るジョージ・ケネディに拍手の1本。





音楽は、ラロ・シフリン。
本編がコケなければ、サントラも出せたであろう隠れた名スコア。

プロモーション用にMCAからシングル盤が配られたという噂もありますが、

公開当時はオフィシャルにはサントラ盤はリリースされませんでした。

そして、2018年になって、米La-La-Landレーベルから

「エアポート’77」との2枚組カップリング仕様のサントラCDが限定3000枚で発売されました。

メイン・タイトルは、スリリングな展開が70年代アクション風なカッコいい曲。
劇伴も、全体的に聴きやすい仕上がりになっていて、
サスペンス描写のスコアにしてもアクション・スコアにしてもちゃんとモチーフがあるし、
「燃えよドラゴン」の劇伴を彷彿とさせるブラスやパーカッションも登場して楽しませてくれます。
また、ラウンジ風のスコアやディスコ調のノリノリのポップなスコアもあり、飽きさせません。
今回、La-La-Landレーベルから発売されたCDは、ちゃんとステレオ収録されていて音質も良好です。
まさか、今頃になってこの映画のサントラが聴けるとは思いもよりませんでした。

68分たっぷり収録されています。

70年代、80年代には、まだまだサントラを出してほしい映画が沢山あるのですが、
今年はどんなのが登場するか楽しみです。
そういえば、La-La-Landからは、「センチネル」も出る予定とのこと。
これも楽しみです。

 

 

・・・・とここまでが過去記事。

これもダウンロード版が単独で発売されていますので、ディスクにこだわりが無ければ手軽に入手することが出来るようになっています。