Ｚ Inc.　ゼット・インク

MAYHEM
監督：ジョー・リンチ
音楽：スティーヴ・ムーア
出演：スティーヴン・ユァン、サマラ・ウィーヴィング、キャロライン・チケジー、ダラス・ロバーツ、マーク・フロスト、スティーヴン・ブラン
２０１７年　アメリカ映画

「未体験ゾーンの映画たち2018」で上映され、その後DVDが発売されたバイオレンス・ホラー。
この、「未体験ゾーンの映画たち」、一度観に行きたいのですが、
開催時期に併せて東京、大阪まで行くのは至難の技で、これまで我慢しています。
今年のラインナップも興味津々なものがたくさんあります。
さて、この映画、主演が「ウォーキング・デッド」シリーズのスティーヴン・ユァンなので、
変な邦題が付けられてしまい、ゾンビものと勘違いされがちですが、
ウィルス感染した人間が凶暴化するというだけで、ゾンビになるわけではありません。
ストーリーは、高層ビル内で人間を凶暴化させるウィルスが発生、
ビル内の大手法律事務所から突然解雇を言い渡された弁護士がこれに感染してしまいます。
感情の抑制が効かなくなった彼は、
解雇を指示した社長をぶち殺すためビルの最上階を目指す・・・・というお話。
すごいストーリーですが、上映時間８８分と手ごろな上、
シンプルな内容なのでB級ファンならサクッと楽しめてしまいます。

音楽は、スティーヴ・ムーア。
アダム・ウィンガード監督の「ザ・ゲスト」でも、オールドスタイルのシンセスコアが抜群にカッコ良かった人です。
本作品でも、アナログ調のシンセサウンドが全開のスコアを提供していて、
タンジェリン・ドリームやジョン・カーペンター、ジャン・ミシェル・ジャールあたりが好きな人は、
ツボにハマること間違いなしのスコアです。
ベーストラックのシンセの音の図太いこと。
おっさんは一撃でこの人のファンになってしまいました。
かなり刺激的でビート感のあるシンセスコアなので、アルバム単独でも十分楽しめます。
１曲ずつの収録時間が短いため、全３５曲も入っていますが、１時間弱の内容です。
この人、サントラの仕事以外にも、ドラマーのAnthony Paterraと、”Zombie”なるエレクトロ・ユニットを組んでいて、アルバムも出しています。
このユニットもオススメです。