WHERE EAGLES DARE
監督:ブライアン・G・ハットン
音楽:ロン・グッドウィン
出演:リチャード・バートン、クリント・イーストウッド、メアリー・ユーア、マイケル・ホーダーン、ロバート・ビーティ、アントン・ディフリング、イングリッド・ピット、ドナルド・ヒューストン
1968年 アメリカ/イギリス映画
この作品、お気に入りの1本なのですが、今まで紹介していなかったみたいです(^-^;。
アリステア・マクリーン原作による戦争映画とスパイアクションをミックスしたようなアクション大作。
ストーリーは、簡単に言うと、古城を利用した難攻不落の要塞に収容されている連合軍将校をイギリス軍とアメリカ軍の諜報員チームが救出に向かう・・・という流れなのですが、
実際のお話はそう単純ではなく、後半はどんでん返しの連続で、
リチャード・バートン扮するイギリス軍少佐が敵なのか味方なのか分からなくなってくるところなど、
ハラハラさせられる部分も多く、一筋縄ではいきません。
さらに、原作者が脚本を手掛けているので、2時間半の長尺にも関わらず、おっさんは飽きることなく観ることができました。
クリント・イーストウッドがアメリカの諜報機関員役で出てきますが、ドイツ軍の制服が似合わない(笑)。
彼は、この後、ブライアン・G・ハットン監督とは、傑作戦争映画「戦略大作戦」(1970)で再びタッグを組むことになります。
マカロニ・ウェスタンで人気を博したイーストウッドがハリウッドに凱旋して出演した作品なので、
ドイツ軍の機関銃シュマイザーを2丁拳銃のように両手で抱えて撃ちまくるというサービスもあります。
本編オープニングは、雄大な雪山を空撮した映像をバックに、ロン・グッドウィンの名スコアがカッコ良く流れるという名シーン。
今のようなCGのない時代ですので、クライマックスのケーブルカーでの格闘シーンでは、
人が落ちるシーンが今観るとショボいですが、そこは目をつぶって鑑賞しましょう。
音楽は、イギリスのロン・グッドウィン。
この人には、「英国モノの戦争映画音楽」というイメージが強く、本作品でも格調高いミリタリー・スコアを提供しています。
やはり何と言っても、サントラからみた本作品の最大の見所はオープニングシーンでしょう。
スネアドラムの小気味よいリズムが段々と大きくなっていって、一気にオケが登場するあの流れは、初めてテレビで観たときに
少年(当時)の心に強烈な印象を残しました。
タタタタ タン タタタタ タン タタタタ タン タタタン タタタタタタタン タタタタタタタン・・・・
これカッコいいわあ。
まだ中学生の頃、鉛筆で叩いてみようとして出来なかったのを思い出します 笑。
劇伴も、グッドウィン節さく裂という内容で、独特の節回しのスコアが戦争アクションを盛り上げます。
本作品のサントラは人気があるようで、LPも国内盤で復刻されたり、
CDも3度発売されています。
最初が、英EMIレーベルから「633爆撃隊」とカップリングしたもの。
次が、今は亡きChapter Ⅲレーベルから本作品単独でリリーズされたもの。
3回目が、米FSMから「クロスボー作戦」のサントラとカップリングされた豪華2枚組の究極盤。
FSM盤は、オリジナルのフィルム音源な上に劇中使用されたソースミュージックもしっかり収録されています。
なお、LP音源は同じくFSMから出た「栄光の座」「潜行大作戦」の2枚組サントラにオマケ収録されています。
FSM盤は限定盤仕様でしたが、例によって、本作品もダウンロード盤が出ていて、
Amazonでは、FSM盤の1枚目(クロスボー作戦とソースミュージックを除く)がそのまま収録されたものが入手可能です。
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