THE IRON LADY
監督:フィリダ・ロイド    
音楽:トーマス・ニューマン    
出演:メリル・ストリープ、ジム・ブロードベント、オリヴィア・コールマン、ロジャー・アラム、スーザン・ブラウン、ニック・ダニング、ニコラス・ファレル、イアン・グレン、リチャード・E・グラント
2011年 イギリス映画


平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・





鉄の女を呼ばれたサッチャー元首相の伝記ドラマ。
妻と一緒にDVDで鑑賞したのですが、なぜか妻のこの作品に対する評価が極めて低い。
「女政治家のドラマだと思ったのに、これ認知症のおばあさんの話だがね。」と不満そう。
確かに、波乱に富んだサッチャー元首相の半生を時系列に従って描いていくのではなく、認知症を患った晩年から入って、現役時代を回想シーンで織り込んでいくという手法だと、全体を大きくとらえると結局一人暮らしののおばあさんの話に見えるよなあ。
死んだ旦那さんがおばあさんの妄想の中で出て来て2人で会話してみたり、ややこしい部分も。
さらに、イギリス映画という、ハリウッド作品とは違う独特の風合いが妻の拒絶反応に追い打ちをかけたのではないかと想像します 笑。
2部門でオスカーを取ったメリル・ストリープのメイクと迫真の演技があるだけに惜しいなあと思うのでした。







音楽は、トーマス・ニューマン。
この人は、繊細なストリングスやミニマルでチャーミングな旋律が特徴だと思っていたのですが、最近の007シリーズのスコアといい、ドスの効いたアクションスコアも書くんだと認識を新たにしているところです。
本作品では、彼らしい繊細なストリングスチューンや、オルゴール調のミニマルなトラック、クラシカルなスコアもあるのですが、
エンド・タイトルで流れる華麗なマーチが出色の出来栄え。
まさか、最後の最後でロイヤルテイストなマーチが流れるとは意表を突かれました。
これがまたカッコいい。
ちょっと、それまでの本編のイメージからすると異質な感じもしないではないですが、
このマーチだけでも本作品のサントラを買う価値ありと勝手に思ってます 笑。
本編が地味なだけに、エンド・タイトルとフォークランド紛争解決のシーンで流れるマーチ調のトラックは際立ちます。
サントラはCDが発売されていますが、米盤とヨーロッパ盤でジャケが違います。





・・・と、ここまでが過去記事。

現在では、CDと同内容のダウンロード版もあります。




 

 

 

 

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