MAMA DRACULA
監督:ポリス・シュルジンガー    
音楽:ロイ・バッド
出演:ルイーズ・フレッチャー、マリア・シュナイダー、アレクサンドレ・ワンバーグ、ジェス・ハーン、スジー・ファルク、ミハエル・イスラエル、ピーター・スターク、    マーク=アンリ・ウォンバー
1980年 フランス/ベルギー映画


ドラキュラを題材にしたヨーロッパ産コメディ。
ちょっと笑いのツボが私たち日本人とちょっと違うのか、あまり笑えません。
むしろ気恥ずかしいというか、居心地の悪さを感じてしまいます。
ストーリーは、村のはずれに住むドラキュラ伯爵夫人は、処女の生き血で永遠の命を得ていますが、性の乱れから村の娘の中から処女を見つけるのも至難の業になっています。そこで、伯爵夫人は血液を人工的に生成するため、アメリカから血液の専門家を招き、人工的に処女の血と同じものを作らせようとします。
その一方で、村の若い娘が何人も行方不明になることから、村人は伯爵夫人が吸血鬼ではないかと疑い始めて・・・・・というお話。
ほとんど表情を変えないルイーズ・フレッチャーが結構不気味な味を出していました。
ギャグを担当するのが、伯爵夫人の2人の息子。
かなり濃厚なキャラで、この2人の掛け合いが何とも言えない味を出していました。
本邦では劇場未公開に終わり、後にビデオが発売されています。
テレビ放映時には「ママはドラキュラ」という題名が付けられていました。


音楽は、何故かイギリスのロイ・バッド。
彼のフィルモグラフィーの中にこんな作品があったのを知ったのは比較的最近でした。
クラシカルな雰囲気のスコアが中心で、チェンバロ風のシンセ?がちょっぴりバロック調のクラックを思わせます。
「狙撃者」を思わせる弦楽器の使い方も面白い。
メイン・テーマでは、あまりロイ・バッド色は感じられませんが、
サスペンス描写のスコアあたりになると、
さすがにロイ・バッド節というか独特のメロが出てきて、
「ワイルド・ギース」っぽくなるのはご愛嬌。
やはりロイ・バッドはこうでなくては。
サントラは、公開時にフランスでLPが発売され、2012年には同じくフランスのMusic Boxレーベルから500枚限定でCDが発売されています。
本編があまり知られていないこともあり、
現在ではCDはなかなか手に入りにくいようで、
Amazonあたりでも6000円弱のプレミアが付けられています。
しかし、特筆すべき内容のスコアでもないので(失礼 笑)、
熱心なファン以外は持っていなくても大丈夫だと思います。


 

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