YETI-L'ABOMINEVOLE UOMO DELLE NEVI
監督:ジャンフランコ・パロリーニ
音楽:サンタ・マリア・ロミテリ    
出演:フェニックス・グラント、ジム・サリヴァン、トニー・ケンドール、エディ・フェイ、ジョン・ステイシー、スティーヴ・エリオット、ミモ・クラオ
1977年 イタリア映画



平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・


今日は、ジョン・ギラーミン版「キングコング」の二匹目のドジョウを狙ったパチモン版「キングコング」をご紹介。
「キングコング」に対抗してパチモン王国イタリアが題材にしたのは「雪男イエティ」。
最近、巷では「イエティ」は「熊」だったんじゃないかと言われていますが、
この映画を観る限りイエティは毛むくじゃらの巨人です 笑。
しかも、顔はコリン・ファレルに似ていて、着ぐるみを着た人間そのまんまです。
特撮も、合成シーンの惨さを始めとしてあまりにショボすぎて笑うしかありません。
スペクタクルで壮大に感じるオープニングシーンは、実際の氷山が崩れ落ちる資料映像か何かをこっそり拝借してくっつけているだけ。
ヘリの飛行シーンにチェンジしてから一気に胡散臭くなります。
ストーリーは、巨大な雪男が氷山の中から発見されて、氷が解けて動きだす・・・という程度のお話で、キングコングの露骨なパクリが出てきます。
手の平にヒロイン(ともう1人の女性)を乗っけてみたりします。
キングコングとの違いと言えば、キングコングはビルに登っていきますが、イエティは最初からビルの上にいて、エレベーターが壊れて高い所から落ちそうになるヒロインを助けるため、ビルの上から窓を足でバキバキ割りながら下まで伝って降りて、落ちて来たヒロインを手で受け止めるというシーンがあるところぐらいか 笑。
監督は、「西部悪人伝」でお馴染みのフランク・クレイマーことジャンフランコ・パロリーニ。
雪男イエティは、ミモ・クラオという役者さんが顔出しで熱演していますが、
この作品以外では見かけたことがありません。







音楽は、サンタ・マリア・ロミテリ。
この人が担当したスコアは、日本公開作品では他にフランスのエロ映画「女体狂爛」(1973)しかありません。
テーマ曲は、よくテレビのバラエティとかで大袈裟なシーンのバックで流れるカール・オルフの「Carmina Burana O Fortuna」を大人しくしたようなパクリチューン。
劇伴は基本的にオーケストラを使ったクラシックのような真面目なスコアが中心です。
その中で公開当時シングルカットされたのが、エンディングに流れる主題歌「Yeti」と
劇中流れるディスコチューン(ほとんどプログレですが・・・)「Funky Disco Sound」。
主題歌は、テーマモチーフに歌詞をつけたものをプログレ調のバンド演奏をバックに混成コーラスが歌うというキワモノ。
歌っているのは「The Yetians」だそうです。
「このシングル欲しいなあ、どこかに無いかなあ」とつい衝動に駆られてしまうのは、
おっさんの悪い癖。
このように、公開当時に本国ではLP、EPとも発売されて、2006年には伊BEATレーベルからCDも発売されています。
 

 

 

 ・・・と、ここまでが過去記事。

なんと、海外ではBlu-rayが発売されているではありませんか。すごい時代になったもんだ😄

 


 

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