スペース・カウボーイ

SPACE COWBOYS
監督：クリント・イーストウッド
音楽：レニー・ニーハウス、クリント・イーストウッド
出演：クリント・イーストウッド、トミー・リー・ジョーンズ、ドナルド・サザーランド、ジェームズ・ガーナー、ジェームズ・クロムウェル、ウィリアム・ディヴェイン、マーシャ・ゲイ・ハーデン、ローレン・ディーン、コートニー・Ｂ・ヴァンス、バーバラ・バブコック、ブレア・ブラウン
２０００年　アメリカ映画

かつて宇宙飛行を夢見て訓練に励みながらも実現しなかった空軍パイロットたちが、７０歳を超えたじいさんになって遂に夢を叶えるというドラマ。
イーストウッド作品って、ドラマ部分がしっかりしているのでどの作品も見応えがあります。
基本的にじいさんネタがさく裂する作品は大好きなのですが、
この作品でもいろんなネタで笑わせてくれます。
キャストも、素晴らしいじいさんたちが集められています。
ストーリーは、宇宙飛行を目指して訓練を重ねていた空軍パイロットたちが、
志半ばで事業をNASAに移行されてしまい、宇宙への夢を絶たれてしまいます。
それから４０年後、旧ソ連の人工衛星が制御不能となりますが、
これを修復するための技術を持つのがかつての空軍パイロットたち。
このじいさんたち、衛星を直すために自分たちを宇宙へ行かせろと言い出して・・・というお話。
前半がじいさんネタのほのぼのドラマ、後半がSFアドベンチャーという趣の作品で、
２時間超えの上映時間全く飽きさせません。
じいさんたちのチームプレイが奇跡を起こすという爽快な１本です。

音楽は、イーストウッド作品の常連レニー・ニーハウスとイーストウッド本人。
オープニングは、メキシカン風味の生ギターから始まります。
前半のスコアは、ぶつ切りなものが多く、数十秒で終わるスコアが中心です。
バリエーションとしては、既成曲と被って使われるものや、マーチ調、ファンク調、
ウェスタン調、メロドラマ調など様々です。
そしてスコアが本領を発揮するのが、後半の宇宙空間に出てから。
宇宙空間にぴったりな幻想的なものや、スペイシーなパルスっぽいもの、神秘的なコーラスが入ったものが提供されています。
特にミッションが佳境に入るとスリリングかつヒロイックなスコアが登場し、
聴きごたえ十分です。
しかしこの映画、スコア盤のサントラはありません。
現在発売されているのは、ワーナー・レーベル所属のジャズ・ミュージシャンによるジャズを中心にした企画盤。
ジャズ以外にもウィリー・ネルソンやフランク・シナトラの"Fly Me To The Moon"が収録されています。
ジョシュア・レッドマン、ブラッド・メルドーといったジャズ・アーティストが
ポール・サイモン、イーグルス、ニール・ヤングらの楽曲をジャスにアレンジして演奏しています。
これはこれで良いのですが、スコアも何曲か入れて欲しかったなあ。
スコアは、イーストウッド作品のサントラを集めた"Music For The Movies Of Clint Eastwood"というアルバムに、

イーストウッド作曲の"Espacio"という曲が１曲だけ収録されています。

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