ＤＡＴＳＵＧＯＫＵ -脱獄-

THE ESCAPIST
監督：ルパート・ワイアット    
音楽：ベンジャミン・ウォルフィッシュ    
出演：ブライアン・コックス、ジョセフ・ファインズ、リーアム・カニンガム、セウ・ジョルジ、ドミニク・クーパー、スティーヴン・マッキントッシュ、ダミアン・ルイス
２００８年　イギリス／アイルランド映画


日本では劇場未公開に終わったイギリス／アイルランド製のクライム・サスペンス。
ストーリーは、無期懲役で服役中の男のもとへ、１０年以上音信不通だった一人娘が薬物中毒で重体との知らせが入ります。
男は娘に一目会いたい一心で、４人の仲間を募って脱獄を計画する・・・・・という、いかにもありがちなお話。
ところが・・・・これが意外に面白い。
サンダンス映画祭でも高評価だったというだけのことはあります。
期待せずに観始めたのに一気にのめり込んでしまいました。
監督は後に「猿の惑星・創世記」の監督に抜擢されるルパート・ワイアット。
癖のある演技陣もなかなか魅力的。
これはおススメです。
Ｃ級作品臭を漂わせるビデオ・タイトルとパッケージに騙されることなく、
一度ご覧いただければと思います。
（なお、パチモン通を自称するおっさんの推奨ですから内容に過度な期待は禁物ですよ　笑）



音楽は、ベンジャミン・ウォルフィッシュ。
「ブレードランナー２０４９」でハンス・ジマーと組んでいた人です。
ドスの効いたストリングスがザクザクと切り込むメイン・タイトル曲からして素晴らしい。
劇伴も、インダストリアル系のノイジーなシーケンサー・パターンを使ってスリリングなシーンを演出していたり、
メタル世代のおっさんにはかなり好み。
時折アナログな音色のシンセが入るところも、ますますおっさん好み。
追跡シーンのスコアと思しきハイテンションな劇伴では、パーカッションの連打を多用、
リズミカルかつストイックな音遣いがこれまたおっさんにはツボ。
ちなみに穏やかなスコアも何曲かありますが、こちらの方はインパクトの強いスコアが並ぶ中であまり個性が感じられません。
この他にも完全なアンダースコアがあったり、全体的にメロが希薄で無機質な印象のスコアが中心ですが、
音の面白さで秀でている感じがします。
サントラは２０曲入りのＣＤが出ていますが、収録時間は３１分とかなり短めです。

 

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