THE AUTOPSY OF JANE DOE
監督:アンドレ・ウーヴレダル
音楽:ダニー・ベンジー、ソーンダー・ジュリアーンズ
出演:エミール・ハーシュ、ブライアン・コックス、オフィリア・ラヴィボンド、マイケル・マケルハットン、オルウェン・ケリー
2016年 アメリカ映画
1週間空いちゃったので、本日は頑張って2回目の投稿です。
「トロール・ハンター」で注目されたノルウェーのアンドレ・ウーヴレダル監督のハリウッド進出第1作。
遺体安置所兼火葬場と舞台にしたほぼ密室劇といって良いホラー・サスペンスで、
小ぶりな作品ながらグイグイと引き込まれる展開に90分があっという間に過ぎてしまいます。(途中ちょっとアレレ?という展開もあるにはありますが・・・・)
「ジェイソン・ボーン」シリーズでお馴染みのブライアン・コックスと「スピード・レーサー」のエミール・ハーシュが解剖医の親子を演じています。
ストーリーは、一家惨殺事件の舞台となった民家の地下室から見つかった身元不明の全裸女性遺体が解剖医の親子のもとへ運ばれてきます。
遺体は一見すると外傷は全くないのですが、身元も分からず何故そこにあったのかもわかりません。
保安官から翌朝の記者会見までに解剖して死因などを特定して欲しいと依頼を受けた親子は、ミステリアスで美しい遺体の解剖に取り掛かりますが、
解剖を進めるうちこの遺体の奇妙な点が次々と明らかになる・・・・というお話。
謎解きとホラーの要素がうまい具合にブレンドされた作品で、なかなかの見応え。
解剖シーンも結構リアルです。
美しき遺体を演じたのは、モデルで活躍しているオルウェン・ケリー。
地下室の土中から発見されるシーンは絵画や彫刻を見ているようでした。
音楽は、「複製された男」のダニー・ベンジーとソーンダー・ジュリアーンズ。
この2人は、ここでもツボを押さえたサスペンスを上手く盛り上げるスコアを提供しています。
オープニングはビアノとわずかなストリングスで構成された繊細な旋律のスコアから始まります。
地味ですが、印象的なモチーフで後々まで脳裏に残ります。
サスペンス描写は、不穏な旋律のストリングスやパーカッションで恐怖感を盛り上げますが、このコンビの好感が持てるところは、ふつうならこけおどし的に派手に「ドカン!」と使われるパーカッションを若干トーンを抑えて使っているところ。
アタックがあんまり強いとおっさんは聴いていてビックリするので、心臓に悪い。
サントラはCDは見かけないのでダウンロードだけかもしれません。
ディスクを見つけた方は、「CD出てますよ。」とか言って投稿してもらえると
助かります。(自分ではリサーチする余裕が無いもので・・・笑)
全21曲38分と短めで地味なスコアですが、モチーフも大きく2つあって、
本編を鑑賞した方なら十分楽しめる内容となっています。
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