SHARKANSAS WOMEN'S PRISON MASSACRE
監督:ジム・ウィノースキー    
音楽:チャック・シリノ    
出演:ドミニク・スウェイン、トレイシー・ローズ、クリスティーン・ヌエン、シンディ・ルーカス、コーリー・ランディス、ジョン・キャラハン、エイミー・ホルト
2015年 アメリカ映画


アメリカでもパチモンイタリア映画に負けず劣らずカスを作り続ける人はいるもので、
今夜はアメリカでC級映画を撮り続ける奇特な監督ジム・ウィノースキーの作品をご紹介。
しかも今夜は劇場公開作品ではなく最新テレビムービーをご紹介。
劇場公開された作品ではないので、当然滅茶苦茶なタイトルが付けられています。
この邦題を観れば、まともなハリウッド映画ではないことは誰の目にも明白です。
しかも、若い頃散々お世話になったトレイシー・ローズが出てるし 笑。
(なお、女囚ものですがお色気シーンはありませんのでご注意ください。)
ストーリーは、アメリカ南部の油田開発が原因で地底で眠っていた古代鮫が目を覚ましてしまいます。
この鮫は水の中だけでなく地中も自由に動き回る能力を持っていて、
時を同じくして刑務所から脱走を企て森へ逃げ込んだ女囚たちが次々と鮫の大群に襲われれる・・・・というお話。
まあ、要は人食い鮫と女囚アクションを安易に同居させたC級アクションです。
しかも二つの要素がストーリーの上でそんなに絡まないので、
「なぜ鮫と女囚なのか」という監督に対する素朴な疑問を抱いたまま、物語は終盤を迎えることになります。
80分枠のテレビムービーなので、本国ではきっと細かいことはいちいち指摘されることもなく笑って許してもらえたんではないかと推察します。
おっさんがこよなく愛するパチモン・マカロニ・ムービーのような徹底した潔さが無いのがちょっと残念ですが、
手掛ける作品が悉く未公開かテレビムービーのジム・ウィノースキー監督には今後も注目していきたいと思います 笑。

 

 

 

 


音楽は、チャック・シリノ。
ジム・ウィノースキー監督とは、ロジャー・コーマン製作総指揮の「キルボット」(1986)以来の付き合いのようです。
手掛けた作品は未公開やテレビムービーが中心でこれといった代表作がないのですが、
有名なのは「トレイシー・ローズの美女とエイリアン」ぐらいでしょうか 笑笑。
この作品では、小気味よいピアノのリフとエレキギターの組み合わせが意外にもカッコいいメイン・タイトルが登場します。
シンセやギターが中心の小編成によるスコアなのですが、派手なのに無味乾燥な一連のRC系スコアに比べると、
こっちの方が温かみを感じてしまいます。
劇伴の中には、オリエンタルな響きを持った弦楽器をフィーチャーした「シャーロック・ホームズ」っぽいスコアも登場します。
この人、限られた予算の中でもしっかりした仕事をする人だなあと感心してしまいます。
本編の出来栄えに比べて、スコアのクオリティの方が勝っているという点では、パチモンに匹敵するかも知れません 笑。
サントラは、今月米Kritzerlandレーベルから500枚限定でまさかのCD化が実現しました。
さっさと忘れ去られるであろう本編のことを思えば、限定盤とはいえCD化したKritzerlandレーベルの英断に敬意を表したいと思います。

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