E DIO DISSE A CAINO....
監督:アントニオ・マルゲリーティ
音楽:カルロ・サヴィーナ
主演:クラウス・キンスキー、ペーター・カルステン、マルチェラ・ミケランジェリ、アントニオ・カンタフォラ、ジュリアーノ・ラファエリ、グイド・ロロブリジータ
1970年 イタリア映画

今日は本邦未公開マカロニ・ウェスタンをご紹介。
ヨーロッパでは後期マカロニの傑作として知られる作品のようですが、
日本ではあまり知られていない1本。
このところ、朝日新聞出版の「マカロニ・ウェスタン傑作映画DVDコレクション」に本邦初DVD化作品が
含まれるようになっていて、この作品もその中の1本ということで発売されています。
ストーリーは、南北戦争の元中尉が政治犯の汚名を着せられ服役していましたが、恩赦によって10年ぶりに釈放されます。元中尉は自分に無実の罪を着せ資産を略奪した鉱山の経営者に復讐するため街に戻り、
鉱山経営者の一味と壮絶な(ちょっと大袈裟か)銃撃戦を展開する・・・・・というお話。
普段は悪役のはずのクラウス・キンスキーが主役を演じるという変わり種ですが、
本編の後半がすべて銃撃戦ということもあって、アクションの要素が強い小気味よいマカロニ・ウェスタンです。
また、竜巻の来襲と銃撃戦を絡めているのが面白い。
主人公は暴風を巧みに味方につけて、1人また1人と悪党を片付けていきます。
監督は、アンソニー・M・ドーソンことアントニオ・マルゲリーティ。
70年前後の未公開マカロニ・ウェスタンって、結構面白いのが埋もれているので止められません 笑。

 



音楽は、カルロ・サヴィーナ。
オープニングには、変にソウルフルなボーカルが印象的な主題歌"Rocks Blood And Sand"が登場。
歌っているのは、「ガンマン無頼」のドン・パウエル。
男性コーラスをバックに高らかに歌い上げるタイプの曲です。
バックにおっさんの苦手なオルガンが入っているのは、アンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノとおんなじ。
劇伴は哀愁を帯びたものが多く、ニニ・ロッソばりに熱いトランペットや例のオルガンが登場し、
マカロニらしくない大袈裟なドラマスコアが多い感じがします。
サントラは、公開当時には主題歌のシングルが本国で発売されただけでしたが、
その後蔵出し秘蔵音源が発掘され、1998年に伊BEATレーベルからめでたくCDが発売されました。
曲名などは付記されていませんが、全22曲55分収録のアルバムです。
今から20年近く前に出た盤なので、今では手に入りにくいかもなあ。

 

 



 

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