THE DOGS OF WAR
監督:ジョン・アーヴィン    
音楽:ジェフリー・バーゴン    
出演:クリストファー・ウォーケン、トム・ベレンジャー、コリン・ブレイクリー、ヒュー・ミリアス、ポール・フリーマン、ジョベス・ウィリアムズ、ジャン=フランソワ・ステヴナン、ウィンストン・ヌシュナ、ペドロ・アルメンダリス・Jr    


フレデリック・フォーサイス原作の同名小説の映画化作品。
英国出身のジョン・アーヴィン監督のデビュー作ですが、デビュー作でフォーサイス作品の映画化とは思い切ったものです。
さすがに新人監督には扱いきれない素材だったようで、雑な仕上がりな上に女性との絡みを追加したりして、
現在の良さがかなり損なわれていたように思います。
しかし、原作を読まずに観ればそこそこ楽しめる傭兵ものの1本と言うことができそうです。
(派手なアクションは本編ラストに集約されているので、「ワイルド・ギース」級のものを期待するとガッカリします。比べないようにしましょう。)
ストーリーは、イギリスの鉱山会社の依頼で1人の傭兵がアフリカの架空の国に潜入します。目的は同国でのクーデターの実行可能性の調査。調査の過程で傭兵は警察当局に拘束され拷問を受けた末に帰国させられますが、鉱山会社は帰国した彼に10万ドルでクーデターを起こすことを依頼する・・・・というお話。
ドラマ部分は、原作にあった周到な準備作業の部分がかなり割愛されていたようですが、
兵器の方は目を引くものがあり、MMー1というドラム式のハンディなランチャーのような火器が出てきます。
これ、本作が映画初登場ではなかったかなあ。
なお、個人的には「ワイルド・ギース」でリンバニ大統領を演じたウィンストン・ヌシュナが出てたのが嬉しかった。

 



音楽は、他のジョン・アーヴィン作品も何本か担当しているジェフリー・バーゴン。
ドラマ重視の作風のため、同じ傭兵ものの「ワイルド・ギース」のスコアを想像するとガッカリします。
悲壮感をたたえたストリングスによるスコアが中心で、決して血沸き肉躍るようなスコアではありません。
しかし、本編に抑制の効いた重厚な雰囲気を与えるには十分なアンダースコアになっています。
モチーフはあるのですが、明快なメロを持ったものではなく、基本的に雰囲気重視です。
全体的に口数の少ないストイックで硬派なスコアです。
どことなくハワード・ショアを彷彿とさせる瞬間があります。
スコアの中にイギリスのフォークシンガー、ジリアン・マクファーソンが歌う主題歌が収録されて
います。
確か、この曲はエンディングで流れたと思います。
スコアのモチーフを生かした歌で、バックのオケが後半グッとサウンドを盛り上げます。
地味なスコアだったせいか、公開時にサントラは発売されず、
2015年に米La-La-Landレーベルから1200枚限定でCDが発売されました。

 

 

 

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