LO CHIAMAVANO JEEG ROBOT 

監督:ガブリエーレ・マイネッティ    
音楽:ガブリエーレ・マイネッティ、ミケーレ・ブラガ
出演:クラウディオ・サンタマリア、ルカ・マリネッリ、イレニア・パストレッリ、ステファノ・アンブロジ   

2015年 イタリア映画

 


平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・


 

今日は、パチモン王国イタリアの新作映画という変化球。
日本では、去年のイタリア映画祭2016で上映されたそうで、一般公開は今年5月頃だそうです。
監督のガブリエーレ・マイネッティが製作も音楽も手掛けるというところから、なにやら地雷臭を感じますが、
本国イタリアでは、イタリア・アカデミー賞16部門ノミネートで、うち7部門受賞したという力作だとか。
予告編を観るに、宣伝文句は
「犯罪と汚職がはびこるローマの下町で、アニメヒーロー『鋼鉄ジーグ』に憧れる女性の為、
正義の戦いに立ち上がる男の純情が美しい ガンバレ、君は鋼鉄ジーグだ!!」
ということになってます。
女性が「鋼鉄ジーグ」に憧れるかぁ? なんで鋼鉄ジーグなんだ??
鋼鉄ジーグといえば、子供の頃に観た永井豪原作のロボットアニメだけど、
なんでイタリアで「鋼鉄ジーグ」? と疑問は深まるばかり。
調べてみると、どうやらイタリアでも「鋼鉄ジーグ」は放送されていたようで、
監督はこの作品の熱狂的なファンなのだそうです。
主人公のおっさんは、ある日突然、超人的なパワーを得て、
それを使って悪と対峙する・・・・という、要はダークヒーローもののようです。
イタリア版マーベルヒーローものという感じなのかなあ。
ってことは、パチモンじゃん 笑。

 

 

 

音楽は、監督のガブリエーレ・マイネッティとミケーレ・ブラガ。
サントラは、イタリア本国でCDが発売されていますが、Amazonでもダウンロード版を購入することができます。
最近のサスペンスアクション風のスコアで、パルス風のデジタル音がリズムを刻むハリウッド映画でもお馴染みパターン。
奇をてらうわけでもない、そつのないスコアです。
メインとなる楽器はピアノ。そこにモヤモヤのシンセ音やパルス音、ストリングスがかぶるといった感じです。
曲によっては、無音に近い空気のようなものもあります。
ダークヒーローものということなので、あんまりヒロイックな音は似合わないのかな。
アクションシーンに使われていると思われるスコアは、メロこそはっきりしませんがリズミカルなので、そこそこ盛り上がります。
スコアの中に、Hiroshi Shibaという日本人の名前のような曲がありますが、
鋼鉄ジーグの主人公「司馬宙」のことか?笑。
Supereroという曲は、曲の構成がなんとなくハンス・ジマーの「マン・オブ・スティール」を思わせます。
サントラのラストを飾るのは、むさくるしい感じのおっさんが歌う主題歌。
けだるい感じの枯れた味わいのあるロックで、華やかさはありません。
歌っているのは、なんと主人公を演じたクラウディオ・サンタマリアでした。
結構、自分たちで何でもやっちゃってる作品ですが、5月の公開が楽しみです。

 

 


・・・と、ここまでが過去記事。

この映画、鋼鉄ジーグ自体を知らなくても全く問題のない作品でした。

超人的能力を得たおっさんが、地味に悪と戦うというお話で、イタリア版マーベルシリーズみたいになって、続編が製作されるのかと思いましたが、単発だったようです。 

結構面白かったけどなあ。



 






 

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