GLI  SPECIALISTI

監督:セルジオ・コルブッチ    
音楽:アンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノ    
出演:ジョニー・アリディ、ガストーネ・モスキン、フランソワーズ・ファビアン、マリオ・アドルフ、セルジュ・マルカン、シルヴィ・フェネック
1969年 イタリア/フランス/モナコ/西ドイツ映画    








今年1本目のマカロニ・ウェスタン。
セルジオ・コルブッチ監督が、フランスの人気歌手ジョニー・アリディを迎えて69年に発表した後期マカロニの1本。
もうこの頃は、日本でもマカロニは飽きられていたのか、本邦公開は1972年でした。
まあ、いつものようにどこかで聞いたようなストーリーではあるのですが、一応紹介すると、
ある日、ロングコートの男がぶらりと街へやって来ます。
この男、かつて銀行強盗の濡れ衣を着せられ殺された男の弟で、
真相究明と仇を討つため舞い戻ってきたことがわかります。
街の有力者たちは、兄をリンチの上縛り首にしたことへの復讐を恐れて、
保安官にこの男を街に入れないように申し入れます。
しかし、保安官の忠告も聞かず街に入ってきた男は、真相解明に乗り出し、
やがて意外な真実が明らかになっていく・・・・というお話。
マカロニというと、お○ぱいが出る作品は珍しいという印象があるのですが、
後期ともなるとコルブッチさんも大サービスで、無意味に2人もお○ぱいが出ます。
さすがマカロニという感じで編集が荒く、
序盤、クレジットが終わらないうちに音楽だけプッツンと終わったりします 笑。
クライマックスでライフルの乱れ撃ちで主人公が山賊を一網打尽にするシーンがありますが、
恐らく1発で4、5人倒さないと計算が合いません。それとも弾は散弾という設定か? 笑

 

 

 

 

音楽は、僕の苦手なアンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノ。
テーマ曲からして微妙な出来栄え。
普通のドラマのような曲調。緊張感のかけらもありません。
フルートがソロを取っちゃうという、マカロニにしては掟破りなパターン。
正直言ってメロもダサい 笑(ファンの方すみません。)。
劇伴ではそこそこマカロニ調の楽器が出てきて、派手なエフェクトのかかったギターが出てきたり、
ハーモニカのソロがあったりしますが、音色がマカロニしているだけで、メロがパッとしないので「燃え」ません。
中でも、この人の十八番であるオルガンがここでも出てきて、マカロニの雰囲気を宇宙の彼方にすっ飛ばします。
いきなりオルガンが「もわ~ん」と入ると、水戸黄門や大岡越前の劇伴を彷彿とさせてしまいます。
映画の公開当時、サントラは発売されず、80年代後半になって、フランスからコンピレーション盤LPが発売されました。この時は本作から5曲が収録されています。
その後、1995年に伊BEATレーベルから本作単独のサントラCDが発売されました。
Seqナンバー表記なので、眠っていた音源を引っ張り出してアルバム化したものと思われます。
素材が少なかったのか、収録時間は30分でおつりが来ます。

・・・・と、散々腐しておいてなんですが、アンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノ、苦手なくせに

つい聴いてしまう、不思議な魅力のある作曲家ではあります(#^^#)。

 

 

 

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