Un uomo chiamato Apocalisse Joe
監督:レオポルド・サヴォーナ    
音楽:ブルーノ・ニコライ    
出演:アンソニー・ステファン、エドゥアルド・ファヤルド、フェルナンド・セルリ、メアリー・パズ・ポンダル、ヴェロニカ・ロロセック    
1969年 イタリア映画

 

 

 

珍しくマカロニ・ウェスタン2連発。
アンソニー・ステファン主演の後期マカロニの拾い物。
名前だけみると、アンソニー・ステファンとトニー・アンソニーとどっちがどっちだか分からなくなりそうです。
もうこの頃になると、マカロニも飽きられてしまってたのではないかと勝手に想像しますが、
本邦でも劇場未公開(テレビ放映あり)のこの作品、意外に面白い。
3Dばかり強調した「荒野の復讐」に比べると、いつもように単純なお話ながらこっちの方が断然面白い。
ストーリーは、役者志望のガンマンが、不審な死を遂げた叔父から金山を相続するため、街にやってきます。
街では悪党一味が幅を利かせていて、保安官もほとんど言いなりの状態。
さらに、ガンマンが相続するはずの金山は、悪党のボスが実質支配してます。
ガンマンは、叔父は悪党に殺されたものとみて調査を開始、証拠をつかんだ末に、
大勢の一味を相手に得意の変装を駆使して1人また1人と始末していく・・・・というお話。
小品ながら、クライマックスでは、1対30と称せられるほど次々と悪党を倒していく趣向を凝らしたガンファイトシーンが30分ほど続きます。
これは面白い。意外な拾い物です。

 

 

 

音楽は、ブルーノ・ニコライ。
モリコーネ直系のマカロニ節がさく裂する金太郎飴的な安定感あるスコアで観るものを魅了します。
やはり、マカロニ・スコアはこうでなくては。
定番の楽器が使われるところなども、「お、待ってました。」という感じで嬉しくなります。
冒頭から、ニコライお得意のフレーズが飛び出します。
ペナペナの音やファズを利かせた「ウェスタン」ばりのギターもいつも通り登場します。
たまにミスター・ノーボディを彷彿とさせるリコーダーが出てきたり、
これぞマカロニ・ウェスタンというスコアです。
クライマックスのスコアもなかなかカッコ良く、どこかで聴いたようなフレーズもあるものの、
こういうスコアがバックに流れるマカロニは作品自体のクオリティも高く見えます 笑。
カルロ・サヴィーナのファンの方には申し訳ないのですが、アメリカ製ウェスタンを意識したような曲の多いサヴィーナ氏のスコアに比べると、おっさんとしてはどうしてもブルーノ・ニコライの方に軍配をあげたくなります。
サントラは、公開当時には発売されなかったようですが、これまで伊BEATレーベルから2回CD化されていて、
2回目の2012年には、本作単独で21曲入りのサントラが発売されています。

 

 

 

 

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