ZEDER: VOICES FROM THE BEYOND
監督:プピ・アヴァティ
音楽:リズ・オルトラーニ
出演:ガブリエル・ラヴィア、アン・キャノヴァス、パオラ・タンジアーニ、チェザーレ・バルベッティ、ジョン・ステイシー
1982年 イタリア映画


久々にマカロニ・ホラーをご紹介。
「ペット・セメタリー」のマカロニ版とも言うべき内容ですが、なんと本家より先に製作されています。
てことは、「ペット・セメタリー」の方がパクリか? キングの原作の方は発表はいつなんだろ?
ストーリーは、ある小説家が「Kゾーン」という謎の場所の存在を解明しようと調査を始めますが、
調査を進めるうち、そこは死者を蘇らせることの出来る特別な場所であることが分かります。
しかし、その「Kゾーン」は得体のしれない大きな力に支配されていて、男の周りにも魔の手が。
そして遂に自分の妻が襲われ、妻は命を落とします。男は、妻を蘇らせるため「Kゾーン」に向かう・・・というお話。(ほとんど中身しゃべっちゃった。まあ誰も観ないからいいか。)
80年代のマカロニ・ホラーにしては、正統派なサスペンス・ホラーに仕上がっていて、
北米タイトルの「Revenge Of The Dead」というタイトルに騙されて、
阿鼻叫喚・地獄絵図なゾンビ映画を想像すると完全に期待を裏切られるのでご注意を。
謎解きの部分が少々かったるいので、ちょっと退屈しますが、
全編を覆う独特の不気味な雰囲気ななかなかのもの。
例によって、説明不足で何のことか分からないシーンもありますが、
マカロニ・ホラーとはそういうものです。
諦めてください。


音楽は、なんと巨匠リズ・オルトラーニ。
こういう映画でもお構いなしにスコアを書いちゃう、気さくなマカロニ・コンポーザーって素敵だ。(・・と思ったら、オルトラーニ先生、この監督の作品、結構担当してるみたい。
仲がいいんですね。)
テーマ曲は、シンセ系のプログレサウンドにストリングスを絡めたもの。
ゴブリンあたりに代表されるマカロニ・ホラーによくあるタイプの音です。
これが、ほとんどアレンジを変えずに、何度も劇中出てきます。
エンド・タイトルもこれがそのまま出てきます(巨匠、ちょっと手抜き?)。
ストリングスは、さながらヒチコック調(つまりハーマン調)でパワフルかつサスペンスフル。
劇伴は、ストリングスを中心とした不穏なサウンドや、これまたマカロニ映画に定番のレゲエ調のスコアが出てきます。
このレゲエチューン、控えめなサックスソロを入れたフュージョンっぽい作りになっています。
マカロニ映画って、海が出てくると決まってレゲエ調になったり、トロピカル風になるんだよなあ。
映画公開時、サントラは発売されなかったようですが、伊GDMレーベルからめでたくCDが発売されています。
これ、オルトラーニ先生所有のステレオ・マスターが音源ではないかと言われています。
そのため、音はそこそこ良い。
買う人はあんまりいないかも知れませんが(笑)、300枚限定なので、リズ・オルトラーニ先生の熱心なファンは持っていても損は無いでしょう。


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