TURBO KID
監督:フランソワ・シマール、アヌーク・ウィッセル、ヨアン=カール・ウィッセル
音楽:ル・マトス
出演:マンロー・チェンバーズ、ロランス・ルブーフ、エドウィン・ライト、アーロン・ジェフリー、マイケル・アイアンサイド
2015年 カナダ映画


カナダ産低予算SFバイオレンス・アクションの珍品。
荒廃した近未来を舞台としたアクション、つまりディストピア物なのですが、
さながらチャリンコ版「マッド・マックス」といった感じの微笑ましい作品です。
本作は、ホラー・アンソロジー「ABC・オブ・デス」のコンペティションに応募したショート・フィルムに肉付けし長編化した内容になっています。
ストーリーは、核戦争の勃発により荒廃してしまった1997年(笑)の世界を舞台に、
ガソリンも無くチャリンコを唯一の交通手段として利用する人々が、貴重な水資源を求めて争いを繰り返します。その中でBMXを乗り回して1人気ままに暮らすキッドは、ある日、不思議な少女と出会いますが、少女が悪党一味に連れ去られたことから、途中で見つけたターボライダースーツと武器を手に、単身悪党の巣窟へ乗り込んでいく・・・・というお話。
この映画、必要以上にグロい特殊メイクとトホホなストーリー、低予算丸出しなところが潔くて好き。
タイトル文字や、SFXをモロ80年代風にしてあるところも、おっさんには懐かしくてたまらない。 
ターボキッドの最大の武器、ターボグローブ?からビームが出るシーンのSFXといったら、
80年代を通り越して70年代の特撮ヒーロー物のエフェクト並みで大笑い。
格調高い映画を好まれる方にはオススメは出来ませんが、
うちのブログの読者の皆さんならきっと楽しんでいただけることでしょう。
ヒロイン(?)アップルを演じたロランス・ルブーフは、「レーサー/光と影」では、同じ自転車でもロードレーサーに乗って疾走する女子アスリートを演じてます。
知らないキャストが多い中で、マイケル・アイアンサイドが悪党の首領役で貫録の演技(笑)を見せます。




音楽は、テクノ・ユニット、ル・マトス(Le Matos)。
Jean-Philippe BernierとJean-Nicolas Leupiの2人によるユニットです。
この映画を知ったきっかけは、このユニットの音楽に興味を持ったためと言っても過言ではありません。
このスコア、全編に渡って80年代のピコピコシンセが活躍していて素晴らしい。
アクション・シーンには、4つ打ちのディスコ・ビートに乗せてフラッシュ・ダンスみたいなチープなシンセが縦横無尽に鳴りまくる。これだけでワクワクしてしまいます。
この映画のサントラは、ちょっと変則的な内容になっていて、CD2枚組なのです。
1枚目が”Chronicles Of The Wastland”という全10曲のレギュラー・アルバム風の作品。
2枚目が39曲入りの本作のサントラという形になっています。
1枚目の楽曲をベースにスコアを作ったという感じの作風で、
サントラの方はアンダースコア系のものもあるし1曲1曲がぶつ切りなので、
普通に楽しむには曲としてまとまっている1枚目の方をどうぞ、という意味なのかなあ。
1枚目には、歌モノが1曲入っていてLucy taylorという女性が歌っています。
それにしても、この懐かしいシンセサウンドは70年代後半から80年代初頭がリアルタイムのおっさんには大変うれしい。
やっぱり、こういうアナログシンセ系の音ってギラギラしてなくて好きだなあ。
ちなみに、1000枚限定で180グラムLP2枚組というのもあるようです。



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