BRAINSTORM
監督:ダグラス・トランブル
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:クリストファー・ウォーケン、ナタリー・ウッド、ルイーズ・フレッチャー、クリフ・ロバートソン、ジョー・ドーシー、
1983年 アメリカ映画
平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・。
他人の体験を追体験できるバーチャル・リアリティな装置を扱ったSF。
特撮マンのダグラス・トランブルが、サスペンス仕立てのSFを丁寧に描いています。
多少難解で地味なところはありますが、「サイレント・ランニング」同様、むしろ地味なところが良い味わいになっています。
地味とはいいながら、実はキャストは豪華です。
何かとヤバい人の役も多いクリストファー・ウォーケンですが、ここではまともな科学者役を演じています。
ナタリー・ウッドが撮影中に急死したことから、脚本も変更を余儀なくされたとか。この映画のウリは、クライマックスで描かれる死後の世界を追体験する映像。
装置の研究を進める女性科学者が、装置を頭に装着したまま亡くなったことから、
同僚の科学者がそれを頭につけて、死後の世界を追体験しようとします。
死後の世界は万華鏡のような映像の洪水という感じで、映像化にあたっては当時の技術を駆使してかなり力が入ったんだろうなあと思います。
音楽は、ジェームズ・ホーナー。
同じ年に製作された「銀河伝説クルール」に比べると真逆で地味な印象を与えるスコアです。
この映画が公開された頃は、おっさんもまだ子供だったので、アクションスコアが大好きで、本作品のような落ち着いた雰囲気のスコアは、一聴してつまんないスコアだなあと思ったものですが、今聴き返してみるとなかなか素晴らしい。
神秘的なコーラスは、後の「アビス」などにもつながっていることが分かったり、メタリックなパーカッションとヒステリックなフルートの組み合わせは「エイリアン2」だったり、
若き日の巨匠の「自作使いまわし方式」も、視点を変えればなかなか楽しい。
それにしても、当時は相当地味なスコアだと思っていましたが、今聴き直してみると、案外と派手な曲が入っていてビックリ。
演奏はロンドン交響楽団。当時のサントラとしては珍しい6分を超える大作が複数収録された力作です。
サントラは全7曲しか入っていませんが、完全盤とか出ないのかな。
・・・と、ここまでが過去記事。
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