OBSESSION
監督:ブライアン・デ・パルマ
音楽:バーナード・ハーマン
出演:クリフ・ロバートソン、ジュヌヴィエーヴ・ビジョルド、ジョン・リスゴー、ワンダ・ブラックマン
1976年 アメリカ映画



平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・。






松崎しげるの歌のような邦題のせいで、長らく観ることのなかったブライアン・デ・パルマ初期の傑作。

おっさん、学生の頃、この映画はてっきり恋愛ものだと思っていたので・・・・。

先日、久々にBSで鑑賞したのですが、ソフトフォーカスがかかったような映像がちょっと残念でしたが、
本編は相変わらず色あせない素晴らしい作品でした。
普段、パチモンとかカスを観ているせいで、文句なしの傑作に思えてしまいます。
おばさんと若い娘の一人二役を演じたジュヌヴィエーヴ・ビジョルドが素晴らしい。

この頃のビジョルド、キレイだなあ。

かつて日曜洋画劇場の冒頭で、淀川長治さんが彼女の名前を読んで「なんかビショビショみたいな名前ですね~」と紹介していたのを思い出します。
基本的にデ・パルマのヒチコック・マニアぶりが発揮された作品で、「めまい」から着想を得ているようです。
ストーリーは、16年前に妻子を誘拐され助けることができなかった男が、
たまたま商売でイタリアを訪れ、かつて妻に出会った教会に立ち寄ると、
そこには死んだ妻にそっくりな若い女性がいました。
男はその女性に強く惹かれ、猛アタックの末にその女性を口説き落として、
結婚の約束してアメリカに連れて帰ります。
しかし、その女性も妻子と同じ手口で誘拐されてしまい、再び悲劇が男を襲う・・・・というお話。
天地がひっくり返るほどのどんでん返しではありませんが、
ハラハラドキドキのラストシーンは圧巻です。








音楽は、バーナード・ハーマン。
本作は、ハーマン晩年の傑作で、同年のアカデミー作曲賞にノミネートされたほど。
個人的には、同年の「タクシー・ドライバー」よりも、こっちの方が断然好き。
人によっては、「大袈裟なクラシックみたい」「映像と合ってない」という評価もあるようですが、

サントラファンとしては、この自己主張はむしろ「アリ」だと思います。

さすがの70年代でも、ここまでスコアが出しゃばる映画もそう無かったと思いますが、
このインパクトと濃厚さは一度ハマると抜けれません。

重厚なパイプオルガンや荘厳なコーラス、ダイナミックなオケ、ワルツ風の流麗な調べ等々、全編聴き所のオンパレードです。

サントラは、公開当時にDECCAレーベルからスコアを組曲風に構成したLPが発売されていましたが、

今年の2月に、Music Boxレーベルから遂にフィルム用音源の完全盤+LP音源のリマスターという2枚組が発売されました。
限定3000枚ですが、ボリューム満点の内容に大満足です。
不幸にも、同じような時期にTadlowレーベルから、ニック・レイン指揮の再録音盤が発売されていますが、
こっちは出るのが遅かったなあという感じです。

再録音盤とオリジナル音源だったら、オリジナルを選択する人の方が多いんじゃないでしょうか。





・・・と、ここまでが過去記事。

その後、Music Boxレーベルからフィルム音源のみの一枚モノのCDが350枚限定で発売されました。

さらに、現在では、このCDと同内容のダウンロード版が入手可能になっています。




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