THE THIRTY NINE STEPS

監督:ドン・シャープ

音楽:エド・ウェルチ
出演:ロバート・パウエル、デヴィッド・ワーナー、エリック・ポーター、カレン・ドートリス、ジョン・ミルズ、マイルズ・アンダーソン、ジョージ・ベイカー、ロナルド・ピックアップ

1978年 イギリス映画



平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・。




今夜は、70年代未公開英国製サスペンスをご紹介。
この作品の原作はこれまで何度も映画化されていて、

ヒッチコックが1935年に映画化した「三十九夜」に始まって、

1959年にはラルフ・トーマス監督が「三十九階段」として映画化、

そして本作が3度目の映画化となります。

今回は、ドン・シャープ監督がシャープな😄演出を見せ、

原作のイメージにかなり近い作品に仕上がっているようです。
(と言いながら原作を読んだことがないので・・・・すみません)

要人暗殺の秘密を知り命を狙われているという男が転がり込んで来たことから、

警察とスパイ組織の両方から命を狙われることになる男を描いた作品です。
本編の詳しい内容はkazzpさんのブログに詳しく紹介されているので、
そちらをご覧ください。(手抜きしてすみません)

39階段

有名な、主人公がビッグベンにぶら下がるシーンも出てきます。







音楽は、ボブ・ウェルチ・・・おっと失礼、エド・ウェルチ。
本邦未公開のサスペンス作品ですが、意外に(またまた失礼)英国伝統の格調高いサスペンス・スコアがつけられています。
サントラは、LPしか発売されていませんが、CDになってもおかしくない内容です。
一応、原盤は英国のユナイテッド・アーティストだし、懐古的なLPジャケのデザインも素晴らしい。
サントラは、Original Motion Picture Scoreと記載があるので、
全部ではないにしろ、1曲目の12分に及ぶ"Concerto"は間違いなく再録音でしょう。
スコアを12分の組曲風にまとめた力作でChris Headingtonというおじさんのピアノが大々的にフィーチャーされています。
この組曲の出来が素晴らしく、英国ミステリー・スコアの王道を行くようなゴージャスなスコアで、
日曜洋画劇場のエンディングにも似たChris Headingtonのピアノ(笑)が、抜群の効果を上げています。
裏ジャケには、例のビッグベンのシーンの写真が使われています。
この流れるようなスコアは、英国の作曲家独特のものなんでしょうね。
映像から切り離しても、一つの作品として完成しているアルバムだと思います。
(てことは、アルバム全体が再録音?)
日本では全然知られてなくて、DVDもたった500円だけど、
サントラとしては、かなりクオリティ高いけどなあ。
これ、CD化されないかなあ。




・・・と、ここまでが過去記事。

その後、2022年になって、QuartetレーベルからLPと同内容のCDが発売されました。やっぱり、いいスコアはちゃっかりどこかのレーベルがCDにしてくれてるんですね。




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