THE RAID
監督:ギャレス・エヴァンス
音楽:マイク・シノダ、ジョセフ・トラパニーズ
出演:イコ・ウワイス、ヤヤン・ルヒアン、ジョー・タスリム、ドニー・アラムシャー、レイ・サヘタピー、ピエール・グルノ
2011年 インドネシア映画



平日の過去記事アーカイブ・シリーズ・・・。






当ブログ初のインドネシア映画。

と言いながら、実は監督はイギリス人だったり、音楽担当はアメリカのロック・バンドLinkin Parkのボーカリストだったり、

純粋なインドネシア映画とは言えないかも。

SWATみたいな狙撃チームとギャング一味との壮絶な死闘が描かれた作品で、
ストーリーは、ほとんどあって無いようなもの。
初めから終わりまでドンパチと格闘技アクションの連続です。
ガンガン人が撃たれたり、切られたり、刺されたりして死んでいくので、
当然のことながらR15+指定となっています。
格闘シーンはシラットと呼ばれる東南アジアの武術が使われているということですが、
カンフー・アクションとはちょっと趣が違います。
こっちの方がアクションのキレと動きが激しい分、凶悪な感じがします。
ストーリーは、麻薬王が支配する薄汚いマンションに狙撃チームとそれを指揮する警部補が強制捜査に踏み込みますが、
マンションは無数の監視カメラと武装した大勢の住人兼ギャングが待ち構えていて、
狙撃隊員は次々と命を落としていき、絶体絶命の状態に追い込まれていく・・・・というお話。
息つく暇もないスピード感溢れすぎのアクションは一見の価値ありですが、
鑑賞後はどっと疲労感に襲われることでしょう。

本作は、その超絶アクションが評価されて、ハリウッドリメイクが決定しているとか。










音楽は、Linkin Parkの日系ボーカリストマイク・シノダと「トロン・レガシー」のスコアに携わっていたジョセフ・トラパニーズ。
Linkin Parkといえば、サントラの世界では、「トランスフォーマー」シリーズの主題歌で知られるミクスチャー系のバンドですが、
本作では、エッジの効いたギター・ロックではなく、
むしろマイク・シノダのソロ・プロジェクト「Fort Minor」の世界観に近いスコアを提供しています。
彼がスコアを担当するのは、これが初めてのはず。
エンド・タイトルには、Get Busy Committeeなるラッパーの歌が挿入されますが、
ラップ、ヒップホップが苦手なおじさんにはちょっと消化不良な音です。
ギャングが出てくる映画はどうしてもラップが付き物ですが、

ロックで育ったおじさんは、この手の音楽にどうしても違和感感じるんだよなあ。

ラップって、バックのトラックは眠くなりそうなほど単調で全然面白くないので、

歌がすべてなんだろうと思うのですが、ラッパーの英語は早すぎて何言ってんのか分かんない。

これがおっさんには最大の障害なんだと思います。

話が脱線しましたが、本作はインダストリアル系で硬質な印象を受けるスコアが多く、

アクション・スコアはトレント・レズナーにちょっぴり近いものを感じます。
インダストリアルなスコアは、無機質=単調というデメリットもあるのですが、
本作のような極悪非道なアクションにはこの手のスコアの方がマッチしていると思います。
畳み掛けるようなリズム主体のトラックは個人的には好き。
サントラは、どうやら国内ではダウンロードだけのようです。
i-Tunes Storeでダウンロード可能です。
でも、メジャーなバンドのボーカリストがせっかく初めてスコアを担当したんだから、CDで出して欲しいものです。

まあ、Linkin Parkの音楽とは全く方向性が違うので、Linkinファンには支持されないかもなあ。




・・・と、ここまでが過去記事。

その後、CDも発売され、Amazonでもダウンロード版が入手可能になっています。

また、続編「ザ ・レイド GOKUDO」(2013)が製作されています。




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