BRASS TARGET
監督: ジョン・ハフ
音楽: ローレンス・ローゼンタール
出演: ソフィア・ローレン、ジョン・カサヴェテス、ジョージ・ケネディ、マックス・フォン・シドー、ロバート・ヴォーン、ブルース・デイヴィソン、パトリック・マクグーハン
1978年 アメリカ映画



・・・今夜も過去記事に追記してます。




第二次世界大戦の猛将パットン将軍の事故死は実は暗殺だったという仮説に基づく小説の映画化。
フレデリック・ノーランの小説「アルゴンキン計画」を、「ヘル・ハウス」のジョン・ハフが監督しています。
ちょっと地味な感じのする作品ですが、サスペンスとしてはかなり高水準な作品です。
ストーリーは、終戦直後にナチスから没収した莫大な金塊が奪われ、パットン将軍が捜査に乗り出しますが、
そのパットンを暗殺しようと企む者がいることが分かり、米軍情報部が動き出す・・・・・というお話。
渋いキャスト陣がサスペンスを重厚なものにしていますが、
何故かソフィア・ローレンが出ています。
おっさんばかりでおやじ臭い映画になることを恐れたのでしょうか、
紅一点という感じで起用しています。
ジョン・カサベテスもジョージ・ケネディ(パットン将軍!)も良かったけど、
淡々とパットン暗殺に向けて計画を進める暗殺者マックス・フォン・シドーの演技が素晴らしい。
終戦直後のパットン将軍暗殺計画を描いているので、パットンが出るからといってドンパチ戦争映画を期待すると裏切られます。
その昔、ビデオで一回だけ観たのですが、最後まで飽きることなく見入ってしまった覚えがあります。
そのビデオも絶版になったままなので、早くDVD化してもらいたい1本です。




音楽は、ローレンス・ローゼンタール。
本編同様、実に生真面目で実直なスコアです。
ソフィア・ローレンが出ているせいか、ロイ・バッドが書いたような昼メロ系のモチーフが
テーマのような扱いを受けていて、そればっかりが耳に残りますが、
劇伴はかなり硬派な印象を受ける正統派スコアです。
逆に真面目すぎて、「燃え」る要素は皆無です。
サスペンスなので、ミリタリースネアはちょっとしか出てきません。
しかもマーチ調の曲は1曲も無しです。
その代わり、所々で「メテオ」を思わせるフレーズが出てきたりします。
演奏は、Graunke Symphony Orchestra。
サントラは、LPしか出ておらず、CD化はされていません。
(正確には、ローゼンタールの2枚組プロモ盤に1曲収録されたことがあります。)
地味な作風なので人気が無いのか、いまだにCD化されませんが、
個人的には、噛めば噛むほど味が出る、なかなかの力作だと思っているのですが・・・
真面目で遊びの全く無いスコアですが、何故かお気に入り。
CD化されたら買っちゃうだろうなあ。



・・・と、ここまでが過去記事。
そして、2014年に米Vareseレーベルから1000枚限定でCDが発売されています。
増曲はなくLPの内容そのままですが、
CD化されたことは嬉しい限りです。
1000枚限定でしたが、中古盤は比較的安価で入手できるようです。







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