いつもの過去記事利用です (°▽°)



Contro 4 Bandiere
監督:ウンベルト・レンツィ
音楽:リズ・オルトラーニ
出演:ジョージ・ペパード、アニー・デュプレー、ジョージ・ハミルトン、ホルスト・ブッフホルツ、サム・ワナメイカー、ジャン=ピエール・カッセル、キャプシーヌ、レイ・ラブロック
1978年 イタリア/フランス/イギリス/西ドイツ映画




世界的なスターが一同に集まった豪華キャストが目を引く、パチモン・マカロニ・戦争ドラマの佳作。
4ヵ国の合作ということになっていますが、多分イタリアがメインでしょう。
公開当時、監督はハンク・マイルストンなんて、ルイス・マイルストンと見間違えそうな名前がついていましたが、実はウンベルト・レンツィ。
本作品では頑張って脚本まで手がけています。
ウンベルト・レンツィ監督はもともとイタリアの職人監督として知られる人ですが、
本作品ではかなり頑張ったみたいで、この人のフィルモグラフィーの中でもかなりまともな(失礼)作品に仕上がっています。
ストーリーは、第二次世界大戦直前のパリで知り合った国籍の違う男女6人が、毎年8月に同じ店に集まろうと約束して別れます。
まもなく第二次世界大戦が勃発し、1年後の再会が果たせぬまま、それぞれが戦争の渦中に巻き込まれていきますが、終戦後、6人のうち何人かは生き残り、遂に再会を果たす・・・・というお話です。
う~ん、パチモンのくせにそこそこ良く出来た作品なので、「なんだ、まともじゃん」と僕としては物足りない1本です。





音楽は、リズ・オルトラーニ。
戦争を背景としたヒューマンドラマなので、スコアの方もテーマは美メロ路線。
リズ・オルトラーニといえば、この手の美メロ・スコアには定評があるので、
本作のテーマでもさすがの仕上がりをみせます。
逆にジャケに騙されて戦争大作だと思って、勇壮なマーチを期待すると相当ガックリします。
ミリタリー調のスネアも出てくることは出てくるのですが、マーチ調のスコアは1曲もなし。
過度の期待は禁物です。
但し、ヒューマンドラマのサントラだと思って心して聴けば、音自体はしっとりとした良質なスコアなので、
そこそこ楽しめるサントラです。
特に、テーマの中にも出てくる「Fabienne Theme」が美しい。
落ち着きのある真っ当なスコアなので、パチモン臭もほぼありません。
ヨーロッパ映画のドラマ・スコアとして聴くことをオススメします。
サントラは、長らくCD化されていませんでしたが、伊BEATレーベルからようやくCDが発売されました。
LPは30分に満たない収録時間でしたが、CD化にあたって7曲増曲されて
全18曲40分収録されています。
ジャケもCDの方が戦場を描いたバックの絵の迫力が増しています。


・・・と、ここまでが過去記事。
CDは現在も中古盤が入手可能なようで、プレミアがついてるところもありますが、そこそこの値段で購入できるようです。