SATANIC RITES OF DRACULA
監督: アラン・ギブソン
音楽: ジョン・カカヴァス
出演: クリストファー・リー、ピーター・カッシング、マイケル・コールズ、ウィリアム・フランクリン、フレディ・ジョーンズ、ジョアンナ・ラムレイ、ヴァレリー・オスト、リチャード・ヴァーノン
1973年 イギリス映画



・・今日も過去記事の編集版です。




ドラキュラ・シリーズの第8作目になるのかな?
アラン・ギブソン監督による「ドラキュラ72」の正当派続編となる本作品は、
前作に引き続き、無謀にも現代が舞台になっています。
ドラキュラ・シリーズも70年代になると、もう晩期もいいとこで、さんざん試行錯誤した末、
最後にはカンフー映画とドッキングしてあえなく消えてしまうことになります。
本作はその最後の試行錯誤の中の1本ということになります。
アクション映画のエッセンスを盛り込んだ作風は、ちょっとスパイ・アクションのような風合いがあります。
でも展開はユルユルです。
ストーリーは、ヴァン・ヘルシング教授の孫(もちろんカッシングが演じています)が、
人類滅亡を企み密かにペスト菌を培養する大富豪の存在を知り、
この富豪こそ復活したドラキュラだと見破り、戦いを挑む・・・・・というお話。
前作も結構めちゃくちゃでしたが、本作はさらにショボい出来なのでブーム衰退も納得の内容になっています。
ドラキュラ伯爵なんて、前作で灰になったはずなのに、何の説明も無く復活してるし。
それにしても、クリストファー・リーのドラキュラとピーター・カッシングのヘルシング教授の戦いが、
こんな駄作(失礼~♪)で見納めというのはあまりに悲しいなあ。
ドラキュラの最後も何故かすごくあっけない。




音楽は、ジョン・カカヴァス。
「エアポート’75」のスコアで知られる人ですが、サントラになった作品が少ないのでちょっと可哀想。
いい曲を書く人だと思うのですが、もっと他の作品もメディア化して欲しいものです。
本作品のスコアは、現代劇ということからモダンなアレンジが施されており、
目隠しプレイで一聴すれば、ポリス・アクションかと勘違いしそうな音をしています。
前作「ドラキュラ72」のマイク・ヴィッカーズによるジャズ・ファンクなスコアの流れで今回も
グルーヴ感のあるスコアを持ってきたのでしょうか。
テーマ曲の骨格は、基本的には「エアポート’75」によく似ています。
およそホラーには似つかわしくない、まるでTVのアクション物を連想させる軽快な音です。
ハイハットが16ビートを刻んでるもんなあ。
劇伴もテーマの延長線上にあるようなグルーヴィーなスコアが中心です。
おどろおどろしいスコアも一部にはありますが、ホラースコアは怖くて苦手という方にもオススメできる内容です。
サントラCDは、つい2ヶ月前に米Buysoundtraxレーベルから1000枚限定で発売されました。
これまでは、ハマー・プロのホラー・サントラ・コンピレーションにテーマ曲だけ収録されたものがあった程度なので、
今回のCD化はファンとしては嬉しい企画です。
こんなものをCDにしてやろうというBSXレーベルの心意気に感心します。





・・・と、ここまでが過去記事。
1000枚限定のCDはおそらく廃盤だと思われますが、今ではダウンロード版が発売されています。
興味のある方はどうぞ。






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