FIST OF FURY
監督:ロー・ウェイ
音楽:ジョセフ・クー
出演:ブルース・リー、ノラ・ミヤオ、ロバート・ベイカー、ジェームズ・ティエン、橋本力、ティエン・ファン
インチェ
1971年 香港映画



「辰年」つながりで今夜もドラゴンものをご紹介(ちょっとしつこい?)
ブルース・リー主演の香港カンフー映画で、「ドラゴンへの道」に続く第2弾。
例の奇声とヌンチャクが大活躍する映画でもあります。
ストーリーは、20世紀初頭の上海を舞台に、日本人武術家たちに道場を潰され師匠を殺された青年が、格闘家一味への復讐を誓い、単身敵陣に殴り込む・・・みたいなお話。
恩師を殺された師弟の復讐劇という、金太郎飴的展開のアクション映画なので、
ストーリー展開などは大して問題ではなく、ブルース・リーの華麗なカンフーを堪能するための映画といえるでしょう。
劇中、ソーラン節だったか、民謡をバックにお世辞にも美人とはいえない温泉芸者のお姉さんたちがストリップをする、観ていて気まずくなる珍シーンがあります。
「日本人=悪い」の方程式で描かれた作品ですが、いわゆる反日映画ではないように思います。
痛快娯楽アクション映画なので、あまり深く考えてないと思います。
「インディアン=悪い」、「ドイツ軍=悪い」というB級アクションにありがちな安直な発想で描かれただけなんじゃないかな。
ヒロイン役のノラ・ミャオとのキス・シーンもありますが、
やはり慣れていないのか、なんともぎこちないシーンだったような気がします。
そういえば、ジミー・ウォング先生も「スカイ・ハイ」でどさくさに紛れてキス・シーンやってたなあ。



音楽は、ジョセフ・クー。
ブルース・リーものでは、他の「ドラゴン危機一髪」、「ドラゴンへの道」ともにスコアを担当しています。
でも、他の作品でもそうですが、劇中のスコア全部がジョセフ・クーのスコアかというとそうではなく、
香港映画の定石で他人のスコアの無断流用が見られました。
本作では、おおっ、ロイ・バッド調の劇伴が出てきてなあと思うと、
実はロイバッドの「小さな冒険者」がそのまんま使われてたりしました。
一応、主題歌はジョセフ・クーが作曲して、香港出身の男性シンガー、マイク・レメディオスが熱唱します。
(マイク・レメディオスって欧米系な名前ですが、顔はモロ東洋系なおじさんです。)
子供の頃初めて聴いたときは、かなりカッコいい「燃え系」の曲だと思ったのですが、
よくよく聴いてみると、メロはなんとクインシー・ジョーンズの「鬼警部アイアンサイド」に似ています。

歌メロのバックには、例の「アチャ~!」がいっぱい入っていて、

曲のエンディングには、怒涛の大絶叫が入っています。
サントラは、日本では東宝レコード(Tamレーベル)からLPが発売されていました。
CDは、20年ぐらい前に日本でMax Entertainmenとかいうレーベルから発売されたことがありますが、
既に廃盤となっており、その後、3年位前にBRUCE LEE WALK ON MY WAY 35というボックス・セットが発売されました。
これは、「危機一髪」、「道」、「怒りの鉄拳」の3作品のサントラがセットになっているお特盤です。
ただ、アナログ起こしと思われる音がちょっと残念。お世辞にも音はクリアとは言えません。









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