新年あけましておめでとうございます。



今年の1本目は「荒野のドラゴン」じゃなくて、これ。
今年は辰年、そのものズバリの「イヤー・オブ・ザ・ドラゴン」
ひねりも何も無いなあ。
パチモンを期待していたみなさん(誰も期待してないか)、残念でした。








YEAR OF THE DRAGON
監督: マイケル・チミノ
音楽: デヴィッド・マンスフィールド
出演: ミッキー・ローク、ジョン・ローン、アリアーヌ、ヴィクター・ウォン、レナード・テルモ、レイ・バリー、キャロライン・カヴァ
1985年 アメリカ映画


「天国の門」以降、不作続きのマイケル・チミノ監督が、オリヴァー・ストーンの脚本に助けられてちょっとだけ頑張ったバイオレンス・アクション。
ストーリーは、チャイナタウンを舞台に勢力を広げていく血気盛んなチャイニーズ・マフィアの若いボスとアウトロー刑事の戦いを描いています。

ミッキー・ロークの演技もそんなに上手いわけでもなく、ヒロインも割と地味だし、ジョン・ローンくらいしか光るものの無い作品ですが、何故か心に残る1本です。


134分の上映時間はちょっと冗長なようで、実はこの手の映画としては普通サイズだと思います。
別に長くも感じなかったし、ちょうど良かったなあ。
テンポが悪いけど、無骨なストーリー展開は悪くなかったし。
バイオレンス・シーンは結構メチャクチャやってって、飲食店の銃撃シーンもすごかったのですが、
一番スゴイのは至近距離から相手の顔に向けて拳銃をぶっぱなすシーン。
撃たれた方は、ぶっぱなされた拳銃の弾を反射的に手で防ごうとして、
弾が手を貫通して頬に風穴が開くのですが、こんなところまでリアルに表現しています。
こういうシーン、他ではなかなか無いよなあ。
監督にマイケル・チミノ、製作がディノ・デ・ラウレンティス、脚本はオリヴァー・ストーンと三拍子揃った豪華スタッフなのですが、ここまで揃うと逆にラジー賞候補にもなっちゃうようです。




音楽は、チミノ監督とは「天国の門」以来、4作品に渡ってコンビが続いたデヴィッド・マンスフィールド。
この人は、アコースティックな楽器の生音を効果的に使ったオーガニックな音が特徴です。
「天国の門」でも、弦楽器の生音を生かしたスコアが印象的でした。
本作では、オープニングからいきなりドコドコと和太鼓の迫力あるビートが炸裂します。
まるで鼓童です。
打楽器奏者の僕としては、パーカッション系がフィーチャーされた曲に弱いのです。
かなりカッコいい。
他の曲も、マンスフィールド自身が演奏するアコギやシンセを使った乾いたドライな印象の曲が並びます。
ギターの弦をこする音まで拾ったアコースティックで繊細な美しい曲も入っています。
アルバムのラスト2曲は、劇中飲食店のステージで女性歌手が歌ってた曲が収録されています。
この2曲は昔の歌のようで、デヴィッド・マンスフィールドの曲ではありません。
「When Will Your Lover Return」の方がYao Ming、「Honey(Tian Mi Mi)」の方がHwang Heという人が作った曲だそうです。
でも演奏がシンセを中心としたかなりチープな音で笑ってしまいます。

なお、この映画、かつて海外や日本でサントラLPが発売されていたのですが、CDは日本のみ(SLC)の発売だったような気がします。

今ではかなりの高値でプレミアを付けられています。

悪質なプレミア屋を撃退するためにも、どこかのレーベルから再発されないでしょうか。
このCD、昔はレンタルCDショップに普通に置いてあったけどなあ。






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