THE AMITYVILLE HORROR

監督: スチュアート・ローゼンバーグ
音楽: ラロ・シフリン
出演: ジェームズ・ブローリン、マーゴット・キダー、ロッド・スタイガー、ドン・ストラウド、マーレイ・ハミルトン、マイケル・サックス、ヘレン・シェイヴァー、ジョン・ラーチ
1979年 アメリカ映画



平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・






後にシリーズ7作ぐらいまで製作された挙げ句、リメイクまでされちゃった超常現象ホラー。
アメリカで実際に起きた超常現象事件を元ネタにしたベストセラーが原作です。
ストーリーは、もうみなさんご存じだと思いますが、幸せな親子5人が引っ越してきた家は、
実はその昔、悪霊崇拝の男が建てた邪悪な家で、
悪霊に取り憑かれたその家のせいで様々な怪奇現象に襲われる・・・・というお話。
淡々とした演出で、あんまりクドいドラマになっていないのがいい。
こういうのをセミ・ドキュメンタリー風っていうのでしょうか。
「ポルターガイスト」のような豪快なSFXが無い分、恐怖を盛り上げる古典的な演出が光ります。
エグいシーンや、ベッドがガタンガタンいったり、皿が飛んだりはしませんが、
ハエが不気味な小道具になっていて、そこそこ恐怖を盛り上げます。
なにより、神父が完全に無力で、悪霊に全く立ち向かえないどころか
最後には廃人になってしまうというところが、悪霊のパワーの凄さを表していて怖さ倍増です。

若い頃のマーゴット・キダーが奥さん役で出ていてます。







音楽は、ラロ・シフリン。
この映画が平凡な超常現象ものに終わらなかったのは、この人の力によるところが大きいでしょう。
テーマ・モチーフは、子供のコーラスがかわいいんだけど、その奥にそこはかとない恐怖が潜むような印象的なフレーズを持ってきています。
悪く言えば、「チューブラー・ベルズ」に始まるホラー・スコアの定石メロなのですが、
このモチーフはかなり耳に残ります。
劇伴も恐怖演出を盛り上げる的確なスコアが付けられていて、
後半の脱出シーン等では往年のアクション・スコアの臭いまでします。
凡庸なホラーも、ラロ・シフリンがスコアを書くと一級品になっちゃうお手本・・・と言うとちょっと言い過ぎか。
1979年アカデミー作曲賞ノミネートも納得の逸品。
確か昔TVでアカデミー賞授賞式の模様をやってて、指揮がヘンリー・マンシーニだったかなあ、
その年の作品のノミネートスコアだったかをメドレーで演奏するシーンがありました。
そこで初めてこの映画のスコアを聴いて、気に入ってしまいました。
早速LPを探したのですが、日本盤は無くて輸入盤を探したのですが、
なかなか見つけられなくて、そのうち買わずじまいになっていました。
CDの時代になってからは、ラロ・シフリンのレーベルAlephからCDが出たのでようやくそっちを購入しました。
しかし、・・・・ラロ・シフリンのAleph盤って再録だったりする場合があるのですが、この作品も残念ながら再録でした。
ラロ・シフリン自身がThe Czech National Symphony Orchestraを指揮しています。

その後、ラロ・シフリンの作品なども結構発掘しているQuartetレーベルから、完全盤2枚組CDが限定1,000枚で発売になりました。

1枚目がモノラル音源のフルスコア。2枚目が不完全な形ではありますが発見されたステレオ音源+ボーナストラック。LPに入っていた、時代を感じさせる(でも好き)ディスコ調のトラックもボーナスとして入っています。

個人的には、ステレオ音源をベースとして、無いやつをモノラルで収録してくれれば、わざわざ2枚組にする必要無かったのになあ、と思います。

同じようなトラックが収録された2枚組だと、財布に厳しい上にそもそもフルで2枚続けて聴かない。(聴く時間が取れないというのが正直なところですが・・・・)
とはいえ、オリジナル音源のフルスコアが聴けるということはほんとに有り難いことです。




・・・と、ここまでが過去記事。

現在では、Quartet盤のCDには残念ながらプレミアがついていますが、aleph盤のダウンロード版が購入可能となっています。
















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