LA HORDE
監督: ヤニック・ダアン、バンジャマン・ロシェ
音楽: クリストファー・レナーツ
出演: クロード・ペロン、ジャン=ピエール・マルタンス、エリック・エブアニー、オーレリアン・ルコワン、ドゥードゥー・マスタ、アントワーヌ・オッペンハイム、ジョー・プレスティア
2009年 フランス映画


ここ数年、凶暴なホラーを数多く輩出して注目のフレンチ・ホラーですが、
またまた壮絶なゾンビ・アクションが登場しました。
お話自体は、ビル内閉じこめられ型のゾンビ・アクションで、まあ「REC」あたりに似てるといえば似てます。
ストーリーは、同僚をギャングに殺された刑事のチームが、高層ビルに潜伏するギャングに復讐するためビルに突入します。
そこへどこからともなくゾンビが大群で押し寄せ、ビル内で死んだ人間もまたみんなゾンビになって襲いかかってきます。
生き残った警官チームとギャングは手を組んで決死のサバイバルを繰り広げる・・・・というお話。
最近多くなってきた「走るゾンビもの」です。
しかも、この映画のゾンビは全力疾走です。
このスピード感とハイテンションな展開はスゴイ。
最近の「走るゾンビ」ものの中ではまずまずの作品だと思います。
ビデオゲームのようなスピード感で襲ってくるので、観ているこっちも相当疲れます。
僕は、ロメロ派なので基本的にゾンビが「走る」なんてことはタブーなのです。
「アウアウ」言いながら「ダラダラ」歩いて、知らん間に人の背後に来てて、
いきなり「ガブッ」と食らいつく・・・・これがゾンビのあるべき姿だと思うけどなあ。
でも、本家ロメロも、「ランド・オブ・ザ・デッド」までだなあ。
「ダイアリー・オブ・ザ・デッド」も「サバイバル・オブ・ザ・デッド」もガッカリな内容・・・。
古式ゆかしいゾンビものって、散々使い古されてもう限界なんだろうなあ。



音楽は、クリストファー・レナーツ。
最近の若手作曲家の1人ですが、この人、実はアメリカの作曲家です。
エルマー・バーンスタインに学んだり、マイケル・ケイメンやベイジル・ポールドゥリスのもとで仕事をしてた経歴の持ち主で、
いわゆるRC系とは一線を画す作風に好感が持てます。
RCっぽさも若干見えますが、ジャジャジャジャが全く無いので安心して聴くことができます。
映画音楽よりも、ビデオゲームのスコアで有名になったような感のある人で、
「メダル・オブ・オナーシリーズ」の「ライジング・サン」や「ヨーロッパ強襲」等を手がけています。
本作のスコアは、ホラーらしくハッタリの利いたインパクトの強い劇伴を中心に構成されており、
シンセとオケを上手に駆使して、オケを主体とした分厚い音作りが特徴です。
劇伴のスリリングな感じはビデオゲームのスコア譲りです。
サントラは、若手作曲家のマイナーな作品のスコアを精力的にリリースしている
Movie Score Mediaというレーベルから発売されています。
無名の若手作曲家が手がけた日本ではビデオスルーになるような知られざる作品も結構あります。
この人の最新作は、「キャッツ&ドッグス 地球最大の肉球大戦争」。
今後もどんどんメジャー作品を手がけて欲しいものです。


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