・・・今夜も過去記事に一部追加して再アップです。


District 9
監督:ニール・ブロムカンプ
音楽:クリントン・ショーター
主演:シャルト・コープリー、ジェイソン・コープ、ナタリー・ボルト、シェルヴィン・ストライク、エリザベス・ムカンダウィ
2009年 アメリカ映画



全米では8月に公開されて初登場1位、公開1週目にして製作費分を回収しちゃったという注目作。
「ロード・オブ・ザ・リング」のピーター・ジャクソン監督が製作にまわって、元SFXマンのニール・ブロムカンプにメガホンを取らせて作った異色SFです。
簡単に言うとSF版アパルトヘイト。
30年前に宇宙人からの最初のコンタクトがあり、宇宙船が地球にやってきますが、
彼らは絶滅寸前の種の最後の生き残りで、いわば難民だということが分かります。
地球側では、彼らを南アフリカの「ディストリクト9」と呼ばれる難民キャンプに住まわせることで話をつけますが、
エイリアンの最新兵器を手に入れたい軍事産業の関係者は、
彼らのテクノロジーが詰まった兵器の作動方法を模索します。
調査の結果、エイリアンの兵器を作動させるためには、彼らのDNAが必要だと分かりますが、
一方、彼らが地球に持ち込んだ未知のウィルスが人間に感染して、人間のDNAに変化が生じ・・・・というお話。
もともと、ニール・ブロムカンプ監督が4年前に製作した5、6分の短編映画「ALIVE IN JOBURG」を気に入ったピーター・ジャクソン監督が
これを長編映画化したいと持ちかけたことがきっかけで作られた映画だそうです。

しかし、この作品を初めて観たときは驚きました。

面白い!

独特の世界観に、パワードスーツみたいなエイリアンの兵器や悪趣味スレスレの人体破壊描写などなど、

SF、ホラーファンの心をつかむツボを知っている人だと思いました。








音楽は、短編の方も手がけたクリントン・ショーター。
RCっぽい音作りをする人ですが、RCなのかなあ。
スコアは、南アフリカが舞台ということで、リサ・ジェラードが作りそうな女性ボーカルをフィーチャーした、
マイナー・メロの歌?(「ブラックホーク・ダウン」っぽい)で幕を開けます。
テーマ・モチーフは、このアフリカンな悲しげな歌で、スコア中何度も出てきます。
劇伴は、アクション・シーンのスコアが特筆モノで、ドコドコと派手なパーカッションが鳴り響くアフリカ仕様。
ダニー・エルフマンの「猿の惑星」に似た部分もありますが、独特のオリジナリティを持ったリズムも出てきます。
「マスター・アンド・コマンダー」のスコアを思わせるアクション・スコアもあります。
最近のスコアらしく、リズムはドコドコ言ってますが、メロは無く、コード進行だけで押しまくるので、
硬派なパーカス・サウンドという印象を受けます。
メロというより、雰囲気優先のスコアです。
でも、決して悪いわけではなく、最近のスコアにしては頑張っているのではないかと思います。
サントラ盤は、最近のスコア盤らしくヒドイ扱いを受けていて、i-tunes等のダウンロード販売とAmazon.comでのCD-R販売のみ。
収録時間も短く、30分程度しかありません。
でも今のご時世、例えCD-Rでもディスクになるだけましなのかなあ。

 

 

 

 

・・・・・と、ここまでが過去記事。

その後もこの監督は「エリジウム」や「チャッピー」といった面白い作品を発表していきましたが、「デモニック」が残念な出来だったので、新作「グランツーリスモ」に期待してます(でも、ポスターを見る限りグロいアクションは期待できないだろうなあ)。

サントラのダウンロード版は、Amazonでもヒットしなくなりました。廃盤かも(ダウンロードに廃盤て概念があるのか?)


 

 

 









 


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