THE MARTIAN CHRONICLES
監督: マイケル・アンダーソン
音楽: スタンリー・マイヤーズ
出演: ロック・ハドソン、ダーレン・マクギャヴィン、フリッツ・ウィーヴァー、ゲイル・ハニカット、バーナデット・ピータース、ニリー・ドーン・ポーター、マリア・シェル、ジョイス・ヴァン・パタン、ジョン・フィンチ
1979年 アメリカ映画


SF作家レイ・ブラッドベリの名作「火星年代記」を映像化したTVミニ・シリーズ。
3部作構成の全300分の長編で、第1部「探検隊応答ナシ」、第2部「宇宙都市への脱出」、第3部「火星復活の日」に分かれています。
人類の火星探査から火星への定住・開発・衰退までを描いた作品です。
原作を読んだことが無いのでよく分かりませんが、結構原作に忠実に映像化されているという噂です。
79年の作品なので、宇宙空間を航行する宇宙船がロケット噴射の煙をもうもうと上げながら飛ぶという、
今では考えられないシーンがありますが、そこは目をつぶりましょう。
ここでの火星人の姿は、限りなく人類に近くて「エイリアン・ネイション」風。
H・G・ウェルズのタコのような宇宙人とは違います。
脚本は、自らもSF作家として活躍するリチャード・マシスンが手がけています。
そのせいか、地味な作風ながら幻想的な世界が丁寧に描き込まれていて好感が持てます。


音楽は、スタンリー・マイヤーズ。
テーマ曲は、結構ヒロイックで「チョイ燃え」なカッコいいメロを持った曲です。
劇伴ではこの曲がいろんなバリエーションで出てきますが、当時を忍ばせるバスドラ4つ打ちのピコピコディスコにアレンジされたご機嫌なナンバーもあります。
全体的にいかにもTVムービーっぽい小編成のオケによる安い音のスコアですが、
比較的メロがしっかりしているので、聴いていて飽きが来ません。
このころのサントラは、劇伴一つとっても手抜きが無いというか、
雰囲気だけで作ったような安易なスコアが無いのが嬉しい。
それだけ楽曲の完成度が高いということなのかも知れません。
サントラは、放映当時は発売されませんでしたが、
2002年に「The Airstrip One Company」というところから、3000枚限定でCD
が発売されました。
収録曲は、第1部から第3部までエピソード毎に全36曲が収録されており、
22ページにわたる詳細なライナー(ブックレット)も同封されています。
限定盤なので、もう手に入らないかなあ。

よろしかったら、ポチッとお願いします(^o^)
  ↓
にほんブログ村 映画ブログ 映画音楽・サントラへ
にほんブログ村

火星年代記 メモリアル・エディション [DVD]

¥19,160
Amazon.co.jp