SUPERSONIC MAN
監督: ファン・ピケール・シモン
音楽: ジーノ・ペグリ
出演: マイケル・コビー、キャメロン・ミッチェル、リチャード・イエステラン、ダイアナ・ポラコフ、ホセ・マリア・カファレル、フランク・ブラナ
1979年 スペイン映画




平日の過去記事アーカイブシリーズ・・・



今日はいつものイタリア製パチモンSFからちょっとだけ趣向を変えて、スペインのパチモンSFを紹介します。
1979年のスペイン製SFヒーローもので、TVシリーズじゃないかと思えるほどチープな作りの作品です。
要はスーパーマンの亜流な訳ですが、コスチュームのカッコ悪さだけでも致命的なのに、
主役を演じるマイケル・コビーの風貌がスゴい。
この口髭たくわえたマッチョなおじさんが、マッドサイエンティスト率いる悪の組織に敢然と立ち向かいます。
敵キャラも相当なもので、ブリキで出来た昭和の玩具を大きくしたような敵ロボットが出てきます。
ほんとにこれと戦うの?という感じです。
しかも驚くべきことに、今から20年前には日本でもビデオが発売されていました。



音楽は、ジーノ・ペグリ・・・・となっていますが、この人は音楽監修的な位置付けだったようで、
主題歌はファン・ルイ・イゼグイーレという人が手がけています。
この主題歌は、当時シングル盤として発売されていたのですが、
もろに70年代の安っぽいディスコの出来損ないのような歌で面白い。
Naturaというシンガーだかグループだか分かんないのが歌っていますが、
ベタで何のヒネリもない陽気なディスコ・チューンに合わせて飛ぶスーパーソニック・マンの姿が素敵です。
「Supersonic man♪、I Wanna Be・・・・・」というサビのメロディがくどい。
遊園地かTVの特撮ヒーローもののような安っぽいスコアが見事に映像にマッチしています。
劇伴全体が脳天気なヒーローものという趣のスコアで、屈託のないヒロイックなスコアがすごいです。

スーパーマンのパクリのような劇伴も出てきます。
サントラは、これまでイタリアとスペインで発売されたシングル盤のみでしたが、
つい最近になって本国のRCAレーベルからステレオ・マスター・テープが発見され、
(たぶんオモシロ半分に)伊GDMレーベルが500枚限定でCD化しました。
CD化にあたって、同じくジーノ・ペグリが手がけた「El Zorro」(未公開映画?)のスコアが同時収録されています。
500枚限定でも余るんじゃないかなあ。
CDジャケのイラストに思わず「科学忍者隊ガッチャマン」を思い出しました。



・・・と、ここまでが過去記事。

なんと今では、限定盤だったらCDと同内容のダウンロード版が入手可能になっていますが、喜ぶ人なんかいないか😅