L'ULTIMO SQUALO
監督: エンツォ・G・カステラッリ
音楽: グイド&マウリッツィオ・デ・アンジェリス
出演: ジェームズ・フランシスカス、ヴィク・モロー、ステファニア・ジロラミ、ミッキー・ピグナテッリ、ジョシュア・シンクレア、トーマス・ムーア、ジャンカルロ・プレト
1980年 イタリア映画

・・・今夜も過去記事ですみません。

でも、2009年4月にレビューを書いたこの作品、遂にCDが出たのです。

 

 

 

 

週末でちょっと時間の余裕が出来たので、またまた勢いに乗ってパチモン・マカロニ・パニック映画のご紹介。
まあ、2匹目、3匹目のドジョウを狙うことにかけては世界一のパチモン映画大国イタリアが憶面もなく放った「ジョーズ」の亜流作品。
ちょうど時期的には「ジョーズ3-D」が出る前あたりになります。
イタリアの職人アクション監督エンツォ・G・カステラッリがそつのない演出で、超巨大なサメが平和な海辺を襲うパニックシーンはそれなりにまとまっています。
しかし、凡庸なドラマ部分がしょぼくて、観ていて眠気が来ます。
さらに言うと、ハリボテのサメはホンモノ自体もハリボテっぽいのでリアルといえばリアルなのですが、
総じてSFXがしょぼくれてて、失速して海に叩きつけられて大破するヘリなんか、もろラジコンなのがバレバレ。
サメが暴れる桟橋のシーンも、ミニチュアにホンモノのサメを放して暴れさせているのもバレバレ。
そのくせ、残酷描写にかけては天下一品のイタリアならではの過剰なグロシーンには力が入っています。
女の子が片足食いちぎられたり、おっさんが下半身まるごと食いちぎられたり、やりたい放題です。
ストーリーは、本家とたいして変わらないし、どうでもいいので割愛します。
ジェームズ・フランシスカスとヴィク・モローというパチモンにしては豪華なキャスティングがなされていますが、あんまり効果なし。
今でも不思議なのはジェームズ・フランシスカスが爆弾のスイッチを押してすぐに海に飛び込むシーン。
意味が分かりませんでした。


音楽は、パチモン・スコアの雄(^^;)グイド&マウリッツィオ・デ・アンジェリス兄弟。
この兄弟、なんも考えてないような脳天気なスコアを書くことが得意というか、そんなスコアばっかり書いている様な気がします。
本作も海辺が舞台なので、いつもの陽気なスコアが聴けます。
本作は、本家「ジョーズ」のジワジワとサメが迫り来るような雰囲気を見事に表現したジョン・ウィリアムスの名スコアに
インスパイアされたと思しき、本家に似たサスペンススコアが登場します。
でも、バンドにストリングスをちょびっと掛け合わせたような低予算・小編成のオケ?が演奏しているので、
TVドラマのサスペンス・シーンのスコアにしか聞こえません。
この頃のグイド&マウリッツィオ兄弟のスコアは、主題歌をつけるのが流行っていたのか、
本作にもこれまたショボイ主題歌が提供されています。
シャッフル・ビートに乗って、ブロンディの「コール・ミー」の亜流のような展開があったりする曲で、
ハードエッジがギターがフィーチャーされていて、ハードロックの香りもしますが、
途中でギターのカッティングがスカになったり、なんじゃこりゃって感じです。
しかし、アメリカ公開版はスコアをモートン・スティーヴンスが書いたものに差し替えられたような形跡があります。
CDも「地獄の戦闘艦バラクーダ」(1987年)とカップリングされたものが出ていましたが、
こちらはモートン・スティーヴンスによるスコアでした。
それなりに骨太のパニック・スコアになっていて、ありゃりゃ???とおもったものです。
う~ん、グイド&マウリッツィオ兄弟のスコアはもともとCDになってないのかもしれません。

 


・・・・・と、ここまでが過去記事。

そして、遂に本国イタリアBEATレーベルから、満を持して(笑)限定500枚でCDが発売されました。

Ywonne Wilkinsが歌う、腐ったブロンディのような主題歌も入っていると思われます。

74分も収録されて大盤振る舞いです。

最近、何かと物入りなことが多く、こんなもの買うのは明らかに無駄遣い以外の何者でもないのですが、

買うべきか買わざるべきか、思案中です 笑。

 

 

 

 

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