THE SOLDIER
監督: ジェームズ・グリッケンハウス
音楽: タンジェリン・ドリーム
出演: ケン・ウォール、アルバータ・ワトソン、クラウス・キンスキー、ウィリアム・プリンス、ジェレマイア・サリヴァン、ヨアキム・デ・アルメイダ

 

 

・・・今夜も過去記事です。

 

 

「エクスタミネーター」のジェームズ・グリッケンハウス監督が製作・脚本も兼ねた小粒なバイオレンス・アクション。
世界を股に掛けてテロリストと戦う”ザ・ソルジャー”たちの姿をあまりお金を掛けずに描いています(^_^;)
ほとんど出番がなかったけど、クラウス・キンスキーのギャラが製作費のかなりの比重を占めていたんじゃないかと思います。
ストーリーは、中東の油田基地にテロリストが爆弾を仕掛け、パレスチナ人の解放を要求、これを阻止するため、”ザ・ソルジャー”が行動を開始する・・・というお話。
確か、ソルジャーたちはCIA長官直属の秘密部隊という設定だったように記憶しています。
雪山でケン・ウォールが乗ったゴンドラが爆破され、それに続くスキー・チェイスの迫力が凄かった。
ドイツでロケを敢行しているため、まだ壁がある頃のベルリンの街が堪能できます。
でも、ポルシェでベルリンの壁を飛び越えるってのは、ちょっと無理があるかと・・・・
ケン・ウォールは、この頃「アパッチ砦ブロンクス」なんかにも出ていて、結構売り出し中でした。
最近はめっきり名前を聞きませんが、どうしてんだろ。

 

 

 

 

音楽は、ドイツのプログレ・ユニット、タンジェリン・ドリーム。
この人たちは作品によって出来映えにムラがあるのが特徴ですが、
本作品はその中でも良質な部類に入ります。
目玉は、やはりオープニングのテーマ曲。
黒地のバックに、白抜きのアルファベット、プロパガンダ・ポスターのような写真や絵、これらが音楽にシンクロする形で次々と挿入されるオープニングは秀逸でした。
ミリタリー調のスネア・ドラムをシンセで表現していましたが、これがなかなか新鮮でした。
メロは無く、延々と同じリズム・トラックが繰り返されるビートだけのクールな曲でしたが、インパクトは大でした。
劇伴もシーケンサーを巧みに使ったスピード感溢れるアクションスコアを始めとして、映像に見事にマッチしていました。
エンド・タイトルは、「ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー」のテーマ曲の別バージョンかと思えるくらいそっくりです(^_^;)
聴きどころは結構あるのですが、サントラ盤は発売されずじまいでした。
「ザ・キープ」といい、本作品といい、タンジェリン・ドリームの発掘音源として
そろそろどっかのレーベルからサントラ出ないかなあ。



・・・と、ここまでが過去記事。

なんと、ついにこの映画のサントラが発売されます。

10/16発売のタンジェリン・ドリームのボックスセットの中の1枚としてリリースされます。

Virginレーベル後期の作品群に4枚の新規リリースを加えた10枚組で、新規4枚の中に本作品と「ザ ・キープ」のサントラが含まれます。

なお、「ザ ・キープ」の方は、正真正銘のサウンドトラックという噂もあれば、曲名表記がコンサート会場などで限定発売されたエドガー・フローゼの再録音源と同一という点や、ザ ・ソルジャーはsoundtrackと明確に記載されているのに、ザ ・キープの方はsoundtrack to ・・・と表記されているところなどをみると、コンサート会場で限定発売された盤のオフィシャル・リリースという可能性もあり、コンサート会場で発売された盤の音源であれば、おっさんが一番聴きたいオープニング・タイトルは入っていないことになり、これは発売まで気を揉みますね〜(^◇^;)




・・・追記です。

itunesでは、先行でザ ・ソルジャーのメイン・タイトルを視聴することが出来ます。しっかりステレオ音源でいい音してます。





 

 

 

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