POPEYE
監督:ロバート・アルトマン
音楽:ハリー・ニルソン、トーマス・ピアソン
主演:ロビン・ウィリアムス、シェリー・デュバル、ポール・スミス、ロバータ・マクスウェル、リンダ・ハント、ポール・ドゥーリィ
1980年アメリカ映画

 


 

 

群像劇でおなじみのロバート・アルトマンがディズニー製作で撮った人気古典アニメの実写版。
ロビン・ウィリアムスが見事にポパイ像の実写化に成功しています。
声もそっくりで大笑いです。
ついでに特殊メイクであの太い腕っ節まで再現したりして‥‥。
ディズニーが一枚噛んでいるためか、アルトマン監督の本領はあまり発揮されていません。
それでも冒頭に出てくるアトラクション風の港町のセットや、俳優たちのテンションの高さはスゴイ。
抱腹絶倒系のコメディ映画を期待すると肩すかしを食らいますが、
ユルユルながらそこそこ面白い珍作です。
個人的にはエンド・タイトルギリギリで、岩場でスキップするポパイが○○○○してしまうシーンが本編の中で一番ツボにハマりました。

あれ演技じやないような気がするんですが 笑笑



 

 

音楽は、「うわさの男」で知られる、シンガーのハリー・ニルソン。これにトーマス・ピアソンがアディショナル・スコアを付けています。
ミュージカル風な側面もある作品で、ニルソンの曲を出演者が歌うという形式のサントラになっています。
音的には、全編モロ「ニルソン印」の曲が並んでいます。
おなじみのポパイのテーマもロビン・ウィリアムスの歌で収録されています。
この曲は尺が1分ちょっとしかないのな残念です。もう少し長尺で収録して欲しかったなあ。
ストリングス・アレンジはなんとヴァン・ダイク・パークスが担当しています。
個人的には、ゆったりと時間が流れるような、のどかな曲「スイート・ヘヴン」と、
ドタバタ系の「プープデック・パピーの意見」がお気に入り。
「スイート・ヘヴン」は、曲の最後がリズムマシンのクリック音になって終わるのが、当時はスゴくオシャレに聞こえました。
サントラは公開時にLPが発売されましたが、長らくCDは発売されませんでした。

その後、2017年になって、米Vareseレーベルから驚きの2枚組が発売されています。

トーマス・ピアソンのスコアを加えたほか、2枚目にはサントラのラフ・ミックスというか、セッション音源が入ってます。サントラに収録された歌ものの原型を知ることが出来て、大変興味深い内容になっています。

さらにこの盤はダウンロードでも入手が可能です。
ニルソン、ヴァン・ダイク・パークス、どちらのファンもアルバム単独で十分楽しめる内容になっています。