THE REIVERS
監督:マーク・ライデル
音楽:ジョン・ウィリアムス
主演:スティーヴ・マックイーン、シャロン・ファレル、ミッチ・ボーゲル、ウィル・ギア、ルース・ホワイト、マイケル・コンスタンティン、クリ
フトン・ジェームズ
1969年 アメリカ映画

 

 

 

20世紀初頭アメリカの田舎を舞台に、初めて買った車に乗って少年とおっさんたちが冒険を繰り広げるという作品。
この映画、つい最近までまともに観たことがなかったのですが、とても心和む映画でした。
冒険と書きましたが、ハラハラドキドキはあるものの、日常の中でのハラハラなので、今で言う「ロードムービー」と言った方が分かりやすいかもしれません。
もともとシリアスな作品でもトボけた趣きのあるマックイーンですが、コミカルな演技がピッタリはまっていました。
ノスタルジーたっぷりの牧歌的な映画で、ほのぼのとした気持ちにさせてくれます。
監督は、後に「シンデレラ・リバティ」を撮るマーク・ライデル。
この人は俳優としても知られていて、「ロング・グッドバイ」などに出てました。

 

 

 


音楽は、巨匠ジョン・ウィリアムス。
この年になってやっとアルバムも聴くことが出来ました。
70年代のウィリアムスの美味しいとこがギッシリ詰まったサントラですね。
マックイーンとジョン・ウィリアムスという組み合わせ、全然想像がつきませんでしたが、
ダイナミックでメロディアスな曲調は感動ものでした。
70年代のウィリアムス作品によく出てくるハーモニカがここでも活躍しています。
この頃のウィリアムス作品は、「続・激突」、「シンデレラ・リバティ」、「ミズーリ・ブレイク」等々
スコアの中でハーモニカがすごく重要な役目を果たしてました。
雄大でスケールの大きなスコアは西部劇のスコアのようにも聞こえます。
テーマ・メロは「ジョーズ2」に出てくるビーチ・シーンの陽気なメロの原型という感じです。
バンジョー等の陽気な音色の楽器も顔を出して、コメディ・タッチな劇伴も聞けます。
やっぱりこの時代のサントラは、本編を観てなくても十分アルバムとして鑑賞できる作品が多いなあと感じます。
サントラCDはソニー・レーベルから発売されていましたが、現在は廃盤状態です。
再発が期待されます。