・・・・・今夜は過去記事のアップデート版です。

 

 

 

THE BLOOD OF HEROES
監督: デヴィッド・ウェッブ・ピープルズ
音楽: トッド・ボーケルハイド
出演: ルトガー・ハウアー、ジョアン・チェン、ヴィンセント・フィリップ・ドノフリオ、アンナ・カタリーナ、デルロイ・リンドー、マックス・フェアチャイルド
1989年 アメリカ映画

 

 

「ブレードランナー」の脚本家、デヴィッド・ウェッブ・ピープルズの初監督作品。
荒涼とした未来を背景に、ガイコツをボール代わりに使うフットボールのようなゲームに明け暮れる男たちの姿を描いたSFです。
独特の世界観で近未来を描いていますが、文明が荒廃した後の砂漠と化した世界は、まるで「マッドマックス2」のようです。
SFですが、舞台が未来ということを除けば、ざっくりとしたイメージで捉えればスポ根ドラマと観ることも出来ます。
物語は未来のフットボールゲームとそのプレイヤーたちに焦点を当てており、
試合がメインなので観ているうちにSFだということを忘れそうになります。
試合もフェアなゲームとしてのルールが確立されており、一定の秩序の中で行われます。
寡黙で内に熱いものを秘めた主人公をルトガー・ハウアーが見事に演じています。

 

 

 

 

音楽は、トッド・ボーケルハイド。
この人、サントラの仕事は数えるほどしかしていません。
「ディア・アメリカ」や「ハート・オブ・ダークネス」等、ドキュメンタリー系の作品に音楽を提供しています。
他に「バレエ」用に作られた現代音楽を手がけたことがあるように記憶しています。
本作では、荒涼とした大地をイメージさせる乾いたパーカッション群が効果的に使われています。
通常の打楽器以外に、カチャカチャいうシンバル系の楽器、タブラ、ただの金属を叩いただけのようなメタル・パーカッション等々様々な音が聞けます。
はじめて映画を観たときは、スコアは打楽器しか使っていないような印象がありましたが、
改めて聞き直してみると、無機質でダークですが一貫したテーマ・メロが全編に渡って使われていました。
それでもスコアの大半はポリリズミックなパーカスで構成されています。
アクション・シーンでは激しく鳴っているのですが、パーカスだけでメロが引っ込んでいるので、
とてもクールな印象を受けます。
ルーディメント系のリズムは、結構アフロしていて耳に心地よく結構面白いです。
全体的に口数の少ないスコアですが、それがまた映像とよくマッチしていました。
なお、そんなスコアの中に、1曲だけ、ポーグスかと思ってしまうアイリッシュ・テイスト満点のダンス・チューンが混じっていてビックリします。

 

 

・・・と、ここまでが過去記事。

米Intradaから発売されたサントラCDも、一時は結構なプレミアがつけられていましたが、

今では嬉しいことにダウンロード版もあります。安心してください!(^^)!

そのせいか、CDもそこそこ価格が安定しているようです。

 


 

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