BEOWULF
監督: ロバート・ゼメキス
音楽: アラン・シルヴェストリ
出演: レイ・ウィンストン、アンソニー・ホプキンス、ジョン・マルコヴィッチ、ロビン・ライト・ペン、ブレンダン・グリーソン、クリスピン・グローヴァー、アリソン・ローマン、アンジェリーナ・ジョリー
2007年 アメリカ映画

 

 

イギリス古典文学の一つ、ベオウルフの冒険譚をモチーフにしたロバート・ゼメキス監督のフルCGアドベンチャー。
「ポーラー・エクスプレス」以来、ゼメキス監督が最新CGI技術を駆使して実写とCGの世界を融合させています。
なんでも、北欧の戦士ベオウルフが悪の巨人をやっつけたら、その母が怒ってベオウルフの部下を皆殺しにして、
でもベオウルフは彼女の魔性の魅力に惹かれて、で、何でか知らないけど王座について・・・とかいうややこしいお話のようです。
「300」のような、非現実的で奇妙な背景と、役者の実写がちょっとアンバランスなストレンジ映像が展開する作品と思われます。
クライマックスにドラゴンが出てくるので、「ドラゴンスレイヤー」ものの要素もありそうです。
噂では、ベオウルフがフルチンになって戦うシーンがあるとか・・・・ポコチンもCGで表現か?(T_T)

 

 

 

 

音楽は、ゼメキス監督の仲良しアラン・シルヴェストリ。
テーマ曲は重厚でどっしりした印象のバーバリズム全開の音をしています。
メロもそこそこしっかりしていて、ちょっと「ハムナプトラ2」みたいな感じもしますが、野太い男性コーラスを入れたりなんかして頑張ってます。
オーケストレーションのせいでしょうか、それともミックスが悪いのか、ちょっとスコア全体が軽めの音になっているのが気になります。
全体に奥に引っ込んだような音作りになっていて、ボリュームを結構上げないと迫力が出ません。
わざとフル・ボリュームで聴かせるための意図的なものなのでしょうか。
テーマ・モチーフのバックにエレキがリズム・キープ的に入りますが、ちょっと耳障りな感じがします。
ソロ弾くわけでもないので、別に入れなくてもよかったかも。
ケルト・ミュージック系のソプラノ・ボーカルが入る曲が美しい。
アクション・スコアになるとシーケンサーが出てきたりしますが、フルオケにするならするで徹底してほしかったなあ。
でも「燃え」度は高いので、その筋のスコアが好きな人にはオススメです。
Idina Menzelの歌がラストに入っていますが、ポップスなのにイントロに怒濤のアクション・スコアを無理矢理引っ付けていて、一瞬面食らってしまいます(^_^;)