THE CONSTANT GARDENER
監督: フェルナンド・メイレレス 
音楽: アルベルト・イグレシアス 
出演: レイフ・ファインズ、レイチェル・ワイズ、ユベール・クンデ、ダニー・ヒューストン、ビル・ナイ、ピート・ポスルスウェイト 
2005年 イギリス映画

 

 

「シティ・オブ・ゴッド」のフェルナンド・メイレレス監督がジョン・ル・カレのベストセラーを映画化。
レイチェル・ワイズの2005年アカデミー助演女優賞受賞をはじめ、数々の賞にノミネートされたイギリス映画。
イギリス映画ということで、なんか地味な宣伝コピーですが、どうも宣伝以上に良質なサスペンス映画のような気がします。
(まだ、観てないくせに(^_^;))
アフリカが舞台になっていて、イギリス外交官の妻が慈善活動中に何者かに殺されてしまいます。
妻の死に疑問を感じた夫が、死の真相をさぐるうちに巨大な陰謀の影を知って・・・というお話だそうです。
なんかラブ・ストーリーのような宣伝がされていますが、これでは観る人に誤解を与えてしまいます。
イギリス映画って、なんか損な扱いを受けていますね。

 

 

 

音楽は、アルベルト・イグレシアス。
もともと「オール・アバウト・マイ・マザー」等のスペイン映画を担当していた人で、イギリス映画は初めてではないかと思います。
アフロっぽい民族音楽的なアプローチを多用しており、おそらく映像に非常にマッチした音になっていると思います。
土俗的な楽器を上手に劇伴の中で使いこなしています。
スペインの作曲家なのに、非常にこなれて洗練された音作りをしています(失礼)
ギャビン・ライトが一枚噛んでいるからかも知れませんが、ハリウッド映画の音楽にも全く引けを取りません。
モンド・ミュージック風なアプローチもあり、「レス・バクスター」あたりを彷彿とさせるフレーズも出てきます。
また、スコアの合間にアフリカのポピュラー・ミュージックと思われる歌モノが何曲か入っています。
サスペンスフルな描写もなかなかのもので、迫力があります。
全体的にアコースティックな響きの印象的な作品です。